2013.6.26 05:03(2/2ページ)

4連続完投あと2人も…虎・能見、衝撃の7勝!

打球を当てて苦悶の表情

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 8回1/3を8安打1失点で、ハーラートップタイ7勝目。打っても右中間二塁打を含むマルチ安打。和田監督も「ザ・エースやね。(先制点を)とるまでは絶対にとられないという投球をしてくれた。追いつかれはしたけど、しっかりと試合を作ってくれた。能見によるところが大きい試合」と褒め称えた。

 どうしても取りたい越中の一戦だった。2011年6月28日の広島戦(富山)を前に亡くなった渡辺長助氏(享年54)は、もちろん能見にとっても恩人だった。スコアラー室に通い、データや映像に目を通すと、部屋を去る前に必ず、「お前なら大丈夫!」と声をかけられた。「分析とかもですけど、精神的な部分が大きかった」と振り返った。傷を負い、完投こそならなかったが、富山でチームの連敗を5で止める快投。さすがエースという投球だった。

 患部について、中西投手コーチは「大事を取ったというか(続投は)無理だった。(今後については)あしたの朝、様子を見てからだ。見た感じ? ちょっと厳しいかもしれない」と明かした。

 次回登板は、7月2日の巨人戦(甲子園)だった。左足首の状況しだいでは流動的だが、それよりもエースはチームの連敗を止めたことに納得の表情だった。 (長友 孝輔)

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(紙面から)