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【大リーグ】

A−ロッド、復帰間近も即今季終了!? 薬物スキャンダルで近々処分

2013年6月26日 紙面から

 ヤンキースのアレックス・ロドリゲス三塁手(37)は24日(日本時間25日)、フロリダ州タンパの球団マイナー施設で打撃練習などを行った。米複数メディアによれば、後半戦が始まる7月下旬にもメジャー復帰する見込みだが、ネックになるのは薬物問題だ。アンチエイジング専門医院「バイオジェネシス」は、アスリートらに筋力増強剤ステロイドなどの禁止薬物を供給していたと報じられ、大リーグが調査中。数週間のうちにA−ロッドらが出場停止処分を科される可能性もあると報じられ、場合によっては復帰後即、出場停止で“今季絶望”となるかもしれない。

 復帰間近なのに、A−ロッドは心から喜べる状況ではないだろう。股関節の関節唇断裂で1月に手術を受けてリハビリ中の大砲はこの日、試合形式の打撃練習や守備、走塁練習などを積極的に行った。キャッシュマンGMは「日程は決まっていないが、調整試合の出場は近い」とコメント。早ければ7月初めから実戦でプレーし、下旬にも復帰する青写真ができつつある。

 ところが、復帰しても即出場停止ということにもなりかねない。A−ロッドらに禁止薬物を供給していたとされるバイオジェネシスのボッシュ元経営者は、6月から大リーグ機構(MLB)の調査に協力することが判明。

 MLBは億単位の金額と数千人を投入し、「プロスポーツ史上最大」とされる徹底的な調査を展開中だ。A−ロッドやブルワーズのライアン・ブラウンら“超大物”が、100試合の出場停止処分を科される可能性もあるとされ、最終的な調査結果は数週間のうちに公開される見込みだ。

 A−ロッドとボッシュ元経営者が昨年10月に“密会”していたと19日に報じられた際、A−ロッドが雇ったコーンウェル弁護士は「大リーグの調査は卑劣で非倫理的だ」と非難。これに対し、MLBのマンフレッド副社長は「この調査が終了すれば、誰が卑劣で非倫理的か、国民が判断するだろう」と反論した。

 たとえ出場停止処分を命じられても、異議申し立てをすれば最終的な処分決定まで数週間はプレーが可能だが、その間は満場からブーイングを浴びる“針のむしろ”となる。嵐の中心にいるA−ロッドは、この問題について「一切、無関係」とのみ言って以来、かたくなに口を閉ざしている。

 

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