中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

能見 8イニング1/3、1失点7勝目 チームの連敗5でストップ

2013年6月26日 紙面から

◇阪神2−1中日

9回裏1死、和田の打球を左足に受ける能見(田中太一撮影)

写真

 中日は投手陣が踏ん張れず、再び借金が10。8回に荒木の中前打で1−1の同点に追いついたが、9回に中田賢が新井良に勝ち越しの7号ソロ本塁打を浴びた。阪神は連敗を5で止めた。先発の能見が9回途中まで1失点で7勝目。

      ◇

 痛々しく左足を引きずりながらマウンドを降りる能見の背中に、熱投をたたえる拍手が降り注ぐ。9回1死、勝利までアウト2つの場面で和田の痛烈な打球を左足首に受けて緊急降板となったが、2番手・福原が最後を締めて勝利のたすきがつながった。虎のエースが傷だらけになりながら、チームの連敗を5で食い止めた。

 「今は(痛みが)まひしているけど、勝ったら何でも良い」。8イニング1/3を8安打1失点で、リーグトップに並ぶ7勝目。味方打線が先制点を取りあぐねていたが、能見も切れ味十分のフォークやチェンジアップを駆使して我慢勝ちした。

 本職でないバッティングでも発奮。5回の二塁打に続き、7回には中前打を放ち1死一、三塁とすると、続く西岡の遊ゴロ併殺崩れの間に先制点が入った。8回に荒木に同点打を許すが追加点は許さず、9回の新井良の勝ち越し弾を呼んだ。

 和田監督は「もう、ザ・エースだよね。取るまで絶対に取られない投球をしてくれた」と相手に一度もリードを許さなかった投球に最大級の賛辞を贈った。

 2年前の富山遠征中、当時の渡辺長助チーフスコアラーが心筋梗塞で54歳の若さで亡くなった。チームを陰で支えた功労者への弔いとして選手、スタッフ全員が必勝を誓っていた。「こんな勝ち方ができるのも、長さん(渡辺さん)が見ていてくれたというのがある」と和田監督。エースの奮闘で、虎が息を吹き返した。 (中谷秀樹)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ