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【プロ野球】

桑田さん 特別アドバイザー就任 統一球問題検証委員会メンバー発表

2013年6月26日 紙面から

第三者委員会の特別アドバイザーに起用され、記者団の質問に答える桑田真澄さん=東京都文京区で

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 日本野球機構(NPB)は25日、統一球を飛びやすく変更しながら公表していなかった問題を検証する「統一球問題における有識者による第三者調査・検証委員会」のメンバーを発表した。3人の弁護士に加え、巨人などで活躍した桑田真澄さん(45)が特別アドバイザーに就任。東京都内で会見した桑田さんは、加藤良三コミッショナー(71)へのヒアリングにも意欲を見せるなど、徹底的に追及していく決意を示した。

 桑田さんは特別コーチを務める東大野球部の練習指導を終え、ユニホーム姿のまま会見。大役を引き受けた理由について「2歳から野球をやってきて、死ぬまで野球に携わっていく人間。日本の野球が世界一と思っていますし、もっと良くなっていくために協力していきたい」と、使命感に燃える心境を打ち明けた。

 特別アドバイザーとしての就任。選任理由について、パ・リーグ理事長のオリックス・村山良雄球団本部長は、日米球界でのプレー経験があり、引退後は早大大学院スポーツ科学研究科を卒業したことなどを挙げ「野球振興に造詣が深い。ボールの検証など必要な時に(委員会に)入ってもらう」と説明した。

 あくまで立場はアドバイザーだが、桑田さんは問題解決に全力を注ぐ。統一球の導入自体は「素晴らしいこと」とした上で、一連の騒動で責任を問われている加藤コミッショナーに対しては「詳しく真意を聞いていきたい」と、自らヒアリングを行う考え。NPBの組織としての在り方についても疑問を投げ掛け「事務局の運営、方針、長年の体質が変わってないのではないか」と、徹底的に追及する構えだ。

 第三者委員会の第1回の会合は28日にも行われる見込みで、7月10日のオーナー会議で中間報告し、7月末をめどに最終報告する方針。桑田さんは「ファンの皆さまをがっかりさせたことが問題であり、どこからその問題が来ているのか。ほかの3名の方と調査していきたい」。野球界を代表し、信頼回復に努める決意を示した。 (佐藤啓)

 

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