ドキュメンタリー映画:証言でたどる沖縄戦 「ぬちがふぅ(命果報)」上映−−30日、南区 /京都
毎日新聞 2013年06月25日 地方版
太平洋戦争中、住民を巻き込んだ沖縄戦で、旧日本軍の組織的戦闘が終結した日から、今月23日で68年を迎えた。旧日本軍による住民の避難壕(ごう)からの追い出し、住民の集団自決が起きた沖縄戦の真実を、改めて生存者の証言でたどるドキュメンタリー映画「ぬちがふぅ(命果報)−玉砕場からの証言」が30日、京都市南区の市地域・多文化交流ネットワークサロンで上映される。
映画は、「朝鮮・韓国人被爆者」を主題にした映画「もうひとつのヒロシマ−アリランのうた」などの作品がある朴壽南(パクスナム)監督が制作した。「ぬちがふぅ」は、九死に一生を得た人たちが命の幸せをかみしめて使う沖縄の言葉を指す。
沖縄に連れてこられた朝鮮人軍属や沖縄戦で生き残った民間人ら計27人の証言によって、「沖縄戦とは何だったのか」を映像で描き出した。沖縄にいた「慰安婦」の少女たちの記憶も映画の中で語られる。
午後5時半から。上映終了後の午後7時45分から朴監督のトークもある。前売り1000円、当日1200円。問い合わせは京都コリアン生活センター「エルファ」(075・693・2550)。【松井豊】