学生主導で東大、千葉大にエネルギーマネジメントシステム導入へ
オルタナ 6月11日(火)11時24分配信
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千葉大学環境・エネルギーマネジメントシステムマニュアルの改定作業にあたる大学生ら |
千葉大学は、教育機関における「ISO50001を用いたエネルギーマネジメントシステム導入モデル事業」を開始する。本事業は千葉大学と東京大学工学部、千葉エコ・エネルギー(千葉県・千葉市)が共同して行い、各都県トップレベルのエネルギー消費事業者である東京大学と千葉大学に導入することでエネルギー効率の向上と教育機関での研究効果などを実証する。
エネルギーマネジメントシステムとは、事業者が組織のエネルギー使用に際して、方針・目的・目標を設定し、その達成のための計画を立て、手順を決めて管理するマネジメントシステムのこと。このシステムを確立する際に必要な要求事項を標準化し、国際的に定めた規格(ISO)がISO50001 だ。
本事業の運営を担当する、千葉エコ・エネルギーは千葉大学法経学部馬上丈司特任講師と現役の千葉大学生5人と同大学OB1人から成り立つベンチャー企業だ。同大学内で、ISO14001の運用や自然エネルギーの開発を通した産業創出を目指す。2015年までに千葉県内で10MW規模の自然エネルギー開発を目指す。
本事業のプロジェクトマネージャーの小池哲司さん(千葉大学法経学部総合政策学科4年)は、「東京大学は、『サステナブルキャンパスプロジェクト』、千葉大学は『ISO14001』の運用などを通して電力消費量の節電につとめてきた。今回の取り組みで、節電した電力をさらに効率的に使用できるようにしたい」と話す。
本事業は、取り組みの先進性や、大学生が主体的にマネジメントシステムに関与することから、経済産業省の「グループ単位による事業競争力強化モデル事業」の採択を受けている。6月末には、経済産業省内で両大学が記者会見を開き詳細を発表する予定だ。(オルタナS副編集長=池田真隆)
最終更新:6月11日(火)11時24分
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