中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

ダンス界の注目株 大貫勇輔舞う 世界的演出家マッシュー・ボーンが抜てき

2013年6月26日 紙面から

日本公演「ドリアン・グレイ」のポスター用に撮影した大貫勇輔の肉体美

写真

 今、日本中のダンスファンに最も注目されている男が、大貫勇輔(24)だ。英国の世界的振付・演出家、マッシュー・ボーンに抜てきされ、ダブルキャストで主演する「ドリアン・グレイ」が来月11日から東京・渋谷のオーチャードホールで上演される。ボーンにオーディションで見てもらえること自体が憧れの世界で、一発合格を得た大貫。その飛び抜けた身体能力、表現力を思う存分発揮する機会がめぐってきた。

 作品は、オスカー・ワイルドの代表作「ドリアン・グレイの肖像」を現代に置き換え、2008年にロンドンで上演された。当時、ボーンの2年半ぶりの新作として話題となり、傑作と評された。日本公演を実現させる条件として、自身の眼鏡にかなう日本人ダンサーの存在を挙げていた。ロンドンで行われたオーディションの際、ボーンが背景にある感情を説明すると、それまで動きの美しさだけで見せていた大貫の踊りが鮮やかに変わり、情景が浮かび上がるパフォーマンスに、ボーンが思わず拍手。その場で、主演起用と日本公演が決まった。

 2011年にミュージカル「ロミオ&ジュリエット」で“死のダンサー”を演じ、観客の目を引いた大貫。昨年の「キャバレー」再演では、藤原紀香の相手役を務めるなど着実にチャンスをものにしてきた。

 作品は、ウエーターからスーパーモデルに上り詰めた若者が、ショー・ビジネスのデカダンに溺れ、退廃してゆく姿を踊りと音楽で描く。大貫は「肉体も精神も削り、最後は力尽きて死んでもいい」との覚悟。際どいシーンにも果敢に挑む。公演は、15日まで。大貫が出演するのは、12、14日夜と13、15日の昼。英国キャスト版は、リチャード・ウィンザーが主演。

 ◆大貫勇輔(おおぬき・ゆうすけ) 1988(昭和63)年8月31日生まれ、神奈川県出身。出身校は現・県立相模原青陵高校。7歳からダンスを始め、17歳でプロデビュー。数々の舞台で経験を積む。祖父はオリンピックの体操種目予選に出場、叔母や母も元体操選手。180センチ、上から96、76、95センチ。足は28・5〜29センチ。体脂肪は13%。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ