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【群馬】

食用牛BSE 県も全頭検査終了 27日に県民説明会

BSE全頭検査の見直しを決めた県の対策本部会議=県庁で

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 牛海綿状脳症(BSE)について国が食用牛の全頭検査の終了を決めた問題で、県は二十四日、県庁で対策本部会議(本部長・茂原璋男副知事)を開き、二〇〇一年から実施している食用牛の全頭検査を、安全面で問題ないとして、四十八カ月齢超のみを対象とする見直し方針を決めた。国の省令改正に従い、七月一日から変更する。(池田一成)

 放射能の全頭検査は継続する。二十七日に高崎で説明会を開くなど、県は、県民の不安払拭(ふっしょく)に努める。

 この日の会議では(1)〇一年十月から一二年度末まで計二十四万九千二百九十八頭行った検査でBSEは確認されなかった(2)内閣府食品安全委員会が「四十八カ月齢超に引き上げても人への健康影響は無視できる」と科学的評価をした(3)今年五月に国際獣疫事務局(OIE)が日本を洗浄国と認定した−ことなどを根拠に、安全であるとの知見が得られたと判断した。死亡牛は二十四カ月齢超で検査を継続する。四十八カ月齢超の牛は、一二年度に検査した一万五千六百十五頭のうち4・2%、六百五十五頭だった。

 BSEは、〇一年九月十日に国内初の感染牛を確認。同二十八日に県はBSE対策本部を設置し、十月に全頭検査を導入。十二月に旧宮城村から埼玉県内のと畜場に持ち込まれた廃用牛でBSEが確認された。国は、若い牛は感染リスクが低いとして〇五年八月に検査対象を二十一カ月齢以上、一三年四月に三十カ月齢超に緩和したが、本県などは全頭検査を続けていた。

 県は今回で対策本部を解散。昨年から消費者団体と十二回の意見交換会を開いており、県発行の食の安全情報誌や講師派遣などで啓発していく方針だ。

 

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