天龍村の天龍中学校で二十五日、年間を通じて取り組む「梅花プロジェクト」の一環で販売用の「若鮎(あゆ)茶」詰め作業があり、十四人の全校生徒が励んだ。
同プロジェクトは、毎年二月に開く「天龍梅花駅伝」で、訪れる多くのランナーたちに村の特産品をPRするのが目的。生徒たちは、お茶や竜峡小梅など村の特産品を利用した食品を加工、大会当日に販売している。
今年は五月十七日に学校茶園で茶摘みをし一五・五キロの生葉を収穫。その日のうちに製茶加工してもらい、三キロ強の若鮎茶が仕上がっていた。
生徒たちは、八十グラムずつ量り入れたアルミの袋をアイロンをかけて密封、製造者を表示するシールを貼り付けた。全部で三十七袋仕上がり、それぞれに生徒が詠んだ「全校で大事につんだ若鮎茶」(二年 村沢拓斗君)、「お茶の葉を摘む音だけが響いてる」(三年 熊谷美咲さん)などの俳句シールも貼った。
お茶詰め作業の後には、新茶の試飲会もあり、自分たちで摘んだお茶のすがすがしい香りと味に、みんな満足げで「本番でも多くの人に買ってもらいたい」と声をそろえた。
二学期にはラベルのデザインも考え、冷蔵庫で保存、一袋五百円で販売する。
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