UPDATE 1-米スプリント 株主、ソフトバンク による買収案承認
(内容を追加しました。)
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米通信大手スプリント・ネクステル の株主は25日、ソフトバンク が新たに示した216億ドルの買収案を賛成多数で承認した。
ソフトバンクはスプリント株の78%を取得する。スプリントによると、発行済み株式のおよそ80%を保有する株主がソフトバンクによる買収額引き上げを支持した。
今後、米連邦通信委員会(FCC)の承認が得られれば、買収が成立する。
スプリントは、引き続き7月初旬の買収完了を目指すとしている。
スプリントをめぐっては、米衛星放送サービス会社ディッシュ・ネットワークも対抗買収案を提示、ソフトバンクとの買収合戦に発展していた。
ソフトバンクは10日、スプリント買収額を従来の201億ドルからディッシュ案を上回る216億ドルへと引き上げ、このうちスプリント株主への資金配分も45億ドル上積みした。これを受け、それまでディッシュ案を支持していたスプリント主要株主である投資会社ポールソンがソフトバンク支持へと回った。
その後、ディッシュは新たな対抗案の提示を見送っており、今回の株主承認で、両社の買収争いはソフトバンク勝利で決着した。
ソフトバンクによるスプリント買収は、日本企業による海外企業買収案件としては過去最大の見込み。ソフトバンクの孫正義社長は、成熟した国内携帯市場から海外へと活路を求める。
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