25日の東京外国為替市場で円相場は反発。17時時点では1ドル=97円42~45銭近辺と、前日の同時点と比べ90銭の円高・ドル安で推移している。前日の海外市場で欧米株価が下落したことをきっかけに、安全資産とされる円買いが入った流れを引き継いだ。その後は株価につれて、高い水準でもみ合った。
早朝の取引では、円買い・ドル売りが先行した。
午前の東京株式市場で日経平均株価が上昇に転じた場面では、投資家が運用リスクを回避する姿勢がやや後退するとの見方から円売りが出て伸び悩んだ。一時98円07銭近辺まで上げ幅を縮小した。
その後、中国・上海株式相場が大幅安となったことを受けて、再び円買いが強まった。日経平均が午後に下げに転じたことも手掛かりとなって、13時前に97円28銭近辺まで上げ幅を拡大した。
その後は高い水準で推移した。市場では「中国の金融市場を巡る警戒感が強く、安全資産とされる円を買う意欲が強い」との指摘も聞かれた。
9~17時の値幅は79銭程度となった。17時すぎには一時97円25銭近辺まで上昇幅を広げた。
円は対ユーロで3日続伸。17時時点では1ユーロ=128円04~08銭近辺と同86銭の円高・ユーロ安で推移している。早朝は円買い・ユーロ売りが優勢だった。その後は株式相場の動きにつれた展開となった。
ユーロは対ドルで4営業日ぶり反発。17時時点では1ユーロ=1.3140~44ドル近辺と、同0.0030ドルのユーロ高・ドル安で推移した。きょうの取引を開始した欧州の投資家が、「ユーロ相場が底堅いとみてユーロ買い・ドル売りを入れた」(外資系銀行)という。16時まえに1.31ドル台半ばに上昇した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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