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小学生と高校生がウニの種苗放流
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八戸市の鮫小学校と八戸水産高校の児童・生徒が25日、同市沿岸でウニの種苗約1万2千個を放流した。種苗は、栽培漁業を学ぶ同高校生が育てたもの。児童・生徒たちは、東日本大震災の津波でウニやアワビが減ってしまった地元の海の資源が回復するよう願い、種苗を海に送り出した。
八戸水産高校は20年ほど前から、地元の八戸鮫浦漁協から親ウニの提供を受け、栽培実習場で種苗を飼育。これまでも同小学校児童とともに放流を続けてきた。震災の津波で実習場が被災し、昨秋まで種苗育成が途絶えていたため、放流は3年ぶり。今回は、体長約3センチのムラサキウニとエゾバフンウニの種苗を用意した。
放流には5年生56人と、同高海洋生産科3年生11人が参加。高校と同漁協組合員が用意した船6隻に乗り込んで栽培実習場前の恵比須浜漁港を出発、漁港から約100メートル沖でバケツに入った種苗を海に流した。ウニは約3年で漁獲可能になる。
放流後、鮫小の佐藤琉紳君は「ウニが大きくなってほしい」と願いを込めた。祖父が漁師の後藤謙心(ゆずみ)君は「ウニが好き。放流したウニをおじいちゃんに捕ってもらって食べたい」と成長を楽しみにしていた。水産高校の澤口瑠冶君は「(種苗育成では)餌のコンブを探して運ぶのが大変だった。種苗が大きなウニになって、みんなの家庭に届いてほしい」と話した。
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