県内ニュース花王、酒田を紙おむつ生産拠点に 敷地に新工場、来春稼働
2013年06月25日 11:22
花王酒田工場の全景。新工場は写真左上の空き地に建設される予定=酒田市大浜2丁目(花王提供)
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谷本均工場長と本間正巳市長が同日、市役所で会見した。新工場は敷地面積約1万5千平方メートルで、建屋と設備に約50億円を投じる。稼働後の地元雇用は数十人程度と見込んでいる。紙おむつの国内生産拠点は愛媛、栃木両県に続いて3カ所目。 同社によると、乳幼児用紙おむつの国内市場は年間約1400億円。メリーズはシェア約3割のトップブランドで、国外の需要も伸びているという。 酒田に新工場を設ける利点を谷本工場長は「将来的な海外展開を考えた場合、酒田港という有利なインフラがある」と説明する。ロシアなどへの輸出増、高齢者向け製品の需要増などを視野に整備を進める。 本間市長は「雇用増など市の活性化につながることを期待する」と歓迎。市の優遇制度を適用し、固定資産税相当額の60%を3年間助成する。 酒田工場は敷地面積約15万5千平方メートルで、約110人が勤務。入浴剤などを製造している。操業開始は1940(昭和15)年で、同社工場では東京工場(東京都)に次ぐ歴史がある。
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