香港 2013年6月26日(水曜日)
5月の輸出1%減、3カ月ぶりマイナス成長[経済]
香港政府統計処が25日発表した5月の貿易統計によると、輸出は前年同月比1.0%減の2,915億4,200万HKドル(約3兆6,700億円)で、輸入は1.7%増の3,358億900万HKドルだった。貿易収支は442億6,700万HKドルの赤字。輸出が前年同月割れするのは今年2月以来3カ月ぶり。2月の輸出は春節(旧正月)のズレの影響で16.9%減に陥っていた。
輸出の内訳は、地場輸出が9.0%減の48億1,800万HKドル、再輸出は0.9%減の2,867億2,400万HKドル。
輸出を仕向先別に見ると、上位10カ国・地域ではインド(24.9%増)やベトナム(11.3%増)が2桁増となった一方、日本(12.1%減)やドイツ(11.1%減)などは落ち込みが目立った。
輸出額上位品目で伸びが大きかったのは、通信・録音・再生機器(10.8%増)や専門・科学・制御機器(10.6%増)。一方、オフィス機器・自動データ処理機は20.7%減と不振が続いた。
中国本土側の統計で水増し疑惑が浮上している本土との貿易は、輸出が0.7%増、輸入が1.5%増だった。
1〜5月の累計輸出額は全体で前年同期比3.9%増の1兆3,934億8,100万HKドル。
政府報道官は5月の輸出について「先進国市場が依然、不振だったほか、アジアの主要市場も落ち込んだため」と説明。これらの先進経済圏の低調さがアジアの貿易、ひいては香港の輸出に影響を与える可能性があるとの見方を示した。
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