フリーソフト『AviUtl』を使って高画質で動画をアップロードする方法を紹介したいと思います。
どれくらいの画質かは今で私がアップロードして動画へのリンクも張っておくので参考にしてください。
Youtube : http://www.youtube.com/watch?v=reT9U8E178w
ニコニコ動画 : http://www.nicovideo.jp/watch/sm11020820
*拡大再生してもらえると多少は高画質なのが分かりやすいと思います。
■設定前の準備
- AviUtl本体をダウンロードしてZipフォルダを解凍してください。その後、C:やd:等のドライブ直下に移動してください。
- DirectShow File Reader プラグインをダウンロードしてきてください。中身の『ds_input.aui』を先ほどダウンロードしたAviUtlフォルダの『aviutl.exe』のある階層に移してください。
- Nero AAC Codec 最新版をダウンロードして中身の『win32 ⇒ neroAacEnc.exe』をAviUtlフォルダの先ほどと同じの階層に移してください。
- x264gui.auoをダウンロードしてください。中身の『auo ⇒ x264gui.auoとx264gui.ini』をAviUtlフォルダの先ほどと同じの階層に移してください。
■AviUtl本体の設定
AviUtlを起動 ⇒ ファイル ⇒ 環境設定 ⇒ 入力プラグインの優先順位をクリック。下の画像を参考に順番を変更させてください。
設定 ⇒ フィルタ順序の設定 ⇒ ビデオフィルタ順序の設定。下の画像を参考に順番を変更させてください。
ファイル ⇒ 環境設定 ⇒ システムの設定をクリック。
最大画像サイズに動画の縦幅・横幅のサイズを入力してください。
■拡張 X264の設定
ファイル ⇒ プラグイン出力 ⇒ 拡張 X264 出力(GUI)をクリック。
ビデオ圧縮のボタンをクリックしてください。
以下の参考サイトを見れば各設定箇所の意味が分かると思います。
細かい設定をしたい方は一度目を通しておきましょう。
参考サイト1: x264の設定
参考サイト2: 拡張 x264 出力(GUI)の設定項目とその機能について
ここの部分が一番重要!!
ほとんどの設定が違うと思うので説明したいと思います。
マルチパス – Nth PASS
これにすることにより画質が上がる可能性がある。
ただ、エンコードにかかる時間が長くなるから気になる方は『マルチパス – 1st PASS』にしてください。
あとは、null出力,ターボ,自動マルチパス :2 にチェック。
エンコード時間を短縮して画質があんまり変わらないので気にならない方はチェックして置いてください。
ビットレート(kbps) 画質を決める際に一番重要な箇所
試しに5秒ほどの動画を100と2000の数値でエンコードしてみてください。
全然画質が違いますよね?
ファイルサイズもたった5秒でかなり変わってくると思います。
それではここの数値を決めるコツを紹介したいと思います。
■ 動画のサイズで決める場合
動画をアップロードするサイトによって100MBまでしかアップロード出来ない。といった感じで指定されている場合があります。
その場合は『動画ファイルサイズ計算ツール』を使って簡単にビットレートを決めることが出来ます。
*例:50MBの動画ファイルを作りたい場合(動画再生時間 2分5秒)
まず、動画の再生時間の2分5秒を入力してから適当にビットレートを入力します。(試しに2000kbpsと入力)
予想サイズは32.47 ~ 32.606 MBになりましたね。
もう少し余裕があるので3000kbpsと入力します。合計予想サイズ 47.729 ~ 47.865 MB
こんな感じで動画のサイズでAviUtlに設定すればいいビットレートを決めることが出来ます。
■ 動画サイトでビットレートに制限がかけられている場合
動画サイトによって『動画ビットレート,音声ビットレート両方を合計して2000kbpsまでならアップロード可能』
などと指定されているサイトがあります。
*例:動画ビットレート,音声ビットレート両方を合計して2000kbpsまでアップロード可能の場合
音声ビットレートは画像の右側で指定したエンコード設定[AAC-LC 96kbps]
の96kbpsの部分に当たります。
少し誤差も入れたとして音声ビットレートは120kbpsとしておきましょう。
2000kbps – 120kbps = 1880kbps の計算式になるので映像ビットレートは1880kbpsまで設定可能ということになります。(1880kbpsだと少しギリギリかもしれないので余裕を持って設定してください)
残りの設定は大体こんな感じです。
ゲームの種類やアニメ等、エンコードする物によって設定が少しずつ違ってきますが大体こんな感じでいつも私がアップロードしている画質には出来ます。
■ AviUtl バッチ処理について
エンコードなんかは比較的時間が掛かる作業なので寝ている最中や外出中などに一気にやれたら便利ですよね。
そんな時の為にバッチ処理の使い方を紹介したいと思います。
ファイル ⇒ プラグイン出力 ⇒ 拡張 X264 出力(GUI) ⇒ ビデオ設定 で設定が登録したらOKボタンをクリックします。
そうしたら、こんなウィンドウが出てくるので名前を適当に入力して『バッチ処理』をクリックします。
もし、エンコードしたい動画が複数ある場合は他の動画も設定を済ませて『バッチ処理』を一つずつクリックしてください。
エンコードする動画を全部登録できたら ファイル ⇒ バッチ出力 をクリック。
そうしたら『バッチ出力リスト』というウィンドウが出てきて登録した動画が一覧になっていますよね?
もし、出力先を決めたいなら『出力先の変更』をクリックして指定してください。
登録した動画を全部エンコードする場合は『開始』をクリックしてください。
エンコードが終わったらPCをシャットダウンしたい場合は『開始』を押した後下の『バッチ処理終了後に・・・』の場所で『ウィンドウズを終了』にしておくと自動でPCの電源が落ちるので便利です。
*うまくいかない場合などはコメント欄に症状を書いておいてください。分かる範囲でお答えします。