『前にも言ったと思うけど、俺は昔から君に対して何かをしたかった。……でもそうすると、君は俺に引け目を感じてしまう』

『……雪くん……』

『それで君の心を動かすのはフェアじゃないと思ったから、これまでは自分を抑えてた。でも今は違う』


雪也の言葉に花澄は目を見開いた。

今は違う、って……。


『フェアじゃなくても、君が引け目を感じても、……それで君が俺を見てくれるのであれば、もう手段は選ばない』

『……っ、雪くん……』

『あぁ、もちろん、リクエストがあれば受け付けるからいつでも言って?』


雪也はにこりと笑って言う。

これまでは花澄の心を慮って自らの心を抑えてきた雪也。

しかしあの夜以来、雪也は自分の思いを素直に表すようになった。

正直戸惑うこともあるが、その方が前より自然な感じがする。

きっとそれは自分も同じなのだろう。


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