【ＢＯＸ】宮尾Ｖ２！判定大差も反省「女性らしさ遠い」

６回、宮尾（右）の強烈なボディーに顔をゆがめる安藤

　◆プロボクシング　▽ＷＢＡ女子世界ライトミニマム級タイトルマッチ　○宮尾綾香（判定３―０）安藤麻里●（２４日、東京・後楽園ホール）　王者の宮尾綾香（２９）＝大橋＝が因縁の対決を制し、２度目の防衛に成功した。昨年９月以来の再戦で、前王者で同級４位の安藤麻里（２５）＝フュチュール＝を３―０の判定で下した。宮尾は有効打を重ねて追いすがる安藤を退けたが、見せ場が少ない戦いぶりに反省しきり。宮尾の戦績は１１勝（１ＫＯ）１敗、安藤は１０勝（５ＫＯ）５敗となった。

　はじけるような笑顔はなかった。ジャッジ３者が４ポイント差を付けた判定勝利に、宮尾は「女性らしいボクシングを見せることはまだ遠いなと痛感した」とつぶやいた。

　王座奪取した昨年９月以来の再戦は、宮尾が中盤からワンツー主体の攻撃と躍動感ある動きでペースを握るも、盛り上がりに欠け、８回に偶然のバッティングで痛がる一幕も。大橋秀行会長（４８）は「出来はマイナス２０点。テレビで放送されるんだし、内容が伴わないと」と“ダメ出し”だ。

　Ｖ３戦は同じ美女王者の呼び声高いＷＢＯ女子世界ミニマム級王者のホン・ソヨン（２６）＝韓国＝との「世界２冠戦」も選択肢の１つ。王者は「このベルトは『宮尾のもの』と思われるような試合をしたい」と存在感に磨きをかけていく。