【名古屋場所】蒼国来「ワクワクしてきた」番付確認しニッコリ

番付表を手にする蒼国来

　日本相撲協会は２４日、大相撲名古屋場所（７月７日初日・愛知県体育館）の新番付を発表した。初の綱取りに挑む大関・稀勢の里（２６）＝鳴戸＝は愛知・長久手市の部屋で会見。昇進にはハイレベルでの優勝が求められる中、先場所に敗れた横綱・白鵬（２８）＝宮城野＝へのリベンジへ出稽古で胸を借りる考えを示した。また八百長問題で勝訴し今場所から西前頭１５枚目で復帰する蒼国来（２９）＝荒汐＝のしこ名が１４場所ぶりに番付に載った。

　１１年初場所以来の土俵復帰となる蒼国来は、愛知・一宮市の宿舎で会見した。「土俵に立てるのがうれしい。ワクワクしてきた」。番付表の西前頭１５枚目にしこ名を確認すると笑顔を見せた。

　３月末に復帰が決まり、猶予期間として夏場所は出場せず約３か月かけ調整してきた。「できることは毎日やってきたつもり。粘りのある相撲を取りたい」。７月７日の初日まで約２週間。２６日から時津風部屋、佐渡ケ嶽部屋などに出稽古して総仕上げをする。

　初日には支援者、同郷の中国・内モンゴル自治区の友人ら２００人の応援団が駆け付ける。打ち出し後には名古屋市内のモンゴル料理店で激励会が開催される。「お世話になった方への恩返しは相撲でしかできない。（激励会には）勝っていきたいね」。喜びと感謝の気持ちで２年半ぶりの土俵に立つ。