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(4時間21分前に更新) |
【石垣】海上自衛隊佐世保地方隊第3ミサイル艇隊の「おおたか」「しらたか」の2艇が24日、乗員の休養と艦艇の一般公開を目的に石垣港に入港した。石垣への入港は初めて。市民団体は「近隣諸国との関係悪化につながる。緊急時以外は許可すべきではない」と、港湾管理者の石垣市に抗議した。
ミサイル艇は不審船の哨戒や沿岸防備が主な任務。海自によると、沖縄近海での通常訓練中で、25日に艦艇を一般公開し、26日朝に出港を予定している。
「平和憲法を守る八重山連絡協議会」の渡辺賢一会長らは同日、市役所に漢那政弘副市長を訪ね、「自衛隊の民間港利用は常態化している。八重山地域での自衛隊の配備・活動は台湾や中国との軍事的緊張を増長させる」と訴えた。漢那副市長は「自衛隊は防災活動も担い、市民の安心のため市も一緒にやっていくこともある。今回は乗員の休養が理由で断れない」と容認する姿勢を示した。
一方、八重山防衛協会のメンバーら約10人が同港岸壁で同艇の入港を歓迎。三木巖会長は「ミサイル艇は離島防衛を担っている」と述べた。