どうも歯車がかみ合わない。巨人が23日の中日戦(東京ドーム)に5―9で敗れて2連敗を喫した。両軍合わせて6本塁打の空中戦で、まさかの競り負けだ。唯一の救いは不振の長野久義外野手(28)が入団以来4年連続となる10号本塁打を含む3安打をマークしたことだが、依然として本調子からは程遠い。それでも首脳陣は、あえて悩める背番号7を“放置”しているという。
投手陣が打ち込まれたものの、原監督は「勝ち越し(さらに)勝ち越しという形もあった。全体的には上向きなゲームだった」。指揮官が連敗をポジティブにとらえたのも、かねて「心配だね」と気にかけていた長野が6月12日以来となる10号アーチを含め5打数3安打と復調の兆しを見せたからだろう。
それでも打率は2割4分3厘。一時の絶不調から脱出したものの、固め打ちと内容の悪い凡打を繰り返す「好不調の波」が目立っている。本人も練習中のバットを変えるなど試行錯誤の真っ只中で、この日の猛打賞だけでは安心できない。
ところが首脳陣もあの手この手で悩める長野にアドバイスしているのかと思いきや…。実はそうではない。コーチの一人は「彼はまだ若いし、今まで順調すぎた。悩む時期もあっていいし、あれこれアドバイスしないのもいいと思っている」と明かす。
入団1年目はレギュラーに定着し、新人王に選ばれた。2年目は首位打者に輝き、3年目は最多安打のタイトルを獲得した。今季の不振は言ってみれば、プロに入って最初の壁。首脳陣があえて“放置プレー”を施すのは、長野を超一流へ育てるための一つのプロセスと考えているからだ。
「これまで具体的な狙い球などを指導してきた橋上戦略コーチも、今季からは相手投手の傾向を伝えるだけで徹底させることは控えている。これも教える段階から、本人に考えさせる段階へステップアップさせるためのようだ」(チーム関係者)。技術だけでなく、頭脳の面でも自らの力だけで浮上の道を切り開かせようとしているのだ。
その点について橋上コーチに聞くと「長野に限ったことではない」としながらも「昨年は選手たちに『こういう考え方がある』ということをアドバイスしてきたが、今年はそれを基に自分なりに対応する段階だと思う。データの更新はするが、具体的にどうするかはそれぞれがやっている」と続けた。
試合後の長野は10号本塁打について問われると「その前のチャンスで打っておかないと」と喜びも見せずに、6回の好機で二直に倒れたことを悔やんだ。今も悩み苦しむGのリードオフマンが完全復活を果たし、自慢の白い歯をのぞかせるのはいつの日か。
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