阪神の注目ルーキー・藤浪晋太郎投手(19)が23日のDeNA戦(横浜)に先発し、プロ入りワーストの4回5失点で3敗目を喫した。これで4試合連続KO。約1か月間、白星からも見放されており「プロの壁」と戦う日々が続いている。そんな中、首脳陣は現状打破の最優先課題として「バロメーター問題」の解決を急いでいる。
初回にブランコの24号2ランで先制を許すと3回には一死満塁から暴投で追加点を献上。さらに二死二、三塁から荒波に走者一掃の左中間二塁打でプロ最多の5点を失った。被安打は3ながらも4四死球、3暴投の制球難と要所で長打という最悪の内容だった。
藤浪は「基本的なことができませんでした。体の状態は良かったが、力みがあって体が開いてしまった」と猛省。和田監督も「うまく投げようとしすぎている。小さくなりつつある」と苦言を呈した。ただ、成長途上の19歳新人だけに課題があるのは当然。その数々の課題の中でも、現在、首脳陣が急務としているのが藤浪の好不調を判断するポイントの発見だ。
あるコーチは「藤浪は状態が分かりづらい投手なんだよ。例えばブルペンで投げているのを見ても、その日の状態が良いのか悪いのかすら見定められないこともある。本人も把握できていないようだ。だから試合のマウンドに行くまで、どうなるか、分からないんだ」と嘆く。別のコーチも「ブルペンと試合でボールが一変することも珍しくない。だから配球などのプランを組み立てても、やり直さないといけない」と頭を抱えている。
本来なら試合直前のブルペンで各球種の状態を捕手や担当コーチが確認して配球パターンを考える。ところが、藤浪はブルペンの調子と本番マウンドの状態が直結しないタイプ。試合中の対応が追いつかないことも結果が出ない原因になっているという。
このためコーチ陣は「その日の藤浪の状態が分かる判別方法をいくつか見つけていかないといけない」と好不調のシグナル探しに躍起になっているのだ。これまでも慎重に慎重を重ねて金の卵育成に取り組んできた。プロの壁を乗り越えるためにも、今まで以上に藤浪の一挙手一投足に注目することになりそうだ。
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