【武田修宏の直言】コンフェデ杯1次リーグ第3戦(22日)、日本はメキシコに1―2と接戦だったが、この1点こそが世界との大きな差だろう。日本はFW香川真司(24)やFW前田遼一(31)が絶好機でシュートを外したのに対し、メキシコFWハビエル・エルナンデス(25)はキッチリと決める。選手には、その差を痛感してほしい。
3連敗した今大会を振り返れば、私は初戦のブラジル戦がすべてだったと思う。明らかな実力の差はあったにせよ“負け方”が悪かった。コンディションが整っていなかったし、日本らしい戦い方も出せなかった。何より消極的で、手も足も出ない完敗。これでチーム内に動揺が広がった。
各国代表レベルの大会では、1次リーグの初戦がすべて。大会成績の50%以上の比率を占めると言われる。その初戦にどこまで力を注げるか。W杯本番でも1次リーグ初戦で敗れた国が勝ち上がったのは数例しかない。ザッケローニ監督には改めて初戦の重要性を考えてほしい。
またザッケローニ監督の采配に大きな疑問が残った。今回が初めてのことではないが、チーム戦術や布陣、途中起用の戦略など、かみ合っていないのは明らか。今後も劇的に“手腕”が改善されるとも思えない。日本サッカー協会は、惨敗を機に、一度、監督と今後の方向性をしっかりと議論するべきではないか。
☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京Ⅴ)入り。ルーキーながら11得点を上げ、リーグⅤに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Ⅴに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年アメリカW杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。
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