徳島市の原市長、新町西再開発の住民投票条例を提案 2013/6/24 14:54
全市議33人が出席し、審議は始まった。原市長は付帯意見で▽過去2回の市長選で事業推進を公約に当選▽市議会で事業計画を議論し関連予算を議決-などの経緯を説明し「再開発事業は多くの市民の参加をいただき、一定の手続きにより進めてきた。住民投票の必要はないと考える」と述べた。 再開発事業の必要性にも触れ、公共交通の利便性の高い新町西地区で再開発事業と新ホールを一体的に整備すれば、周辺施設との連携などで新たなにぎわいを生むことができ、最も効果的で効率的だと指摘。「市の将来に欠くことのできない事業。多くの市民の意見を計画に反映させながら全力で事業を推進したい」と推進姿勢に変わりがないことを強調した。 住民投票の会の請求代表者3人も順番に登壇し意見陳述。太田周造さん(70)=徳島市国府町池尻、会社役員=は事業計画の白紙撤回を求め「市長の公約の実行よりも、今現在の市民の声(4万人を超える署名)が優先されるべきだ。(付帯意見で)市長が市民の声を無視することに、やり場のない怒りを覚えている」と訴えた。 門田智明さん(81)=同市昭和町8、無職=は、ホール建設地は前市長時代に検討した旧動物園跡地で市民合意を得ていたとし「当面は市文化センターを耐震改修し、旧動物園跡地に他府県に誇れる立派なホールを造ってほしい」と主張。朝田元子さん(76)=同市住吉3、会社役員=は「計画の中身や、多額の税金を投入する市長のやり方に市民から疑問の声が上がっている。このままでいいのか、住民投票で是非を決めるべきだ」とした。 市議会は住民投票条例案の追加提案を受け、24日までの会期を2日間延長。26日に条例案に対する質疑と討論をした上で採決する。 【写真説明】新町西再開発事業について「住民投票の必要はない」と付帯意見を述べる原市長=午前10時47分、徳島市議会本会議場
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