MGRブログのコメントの中の一文。
nnnhhhkkkさんは技術革新によって貧乏人でも昔に比べて豊かになったことはことは認めていらっしゃるご様子。貧乏人でもバイトすれば軽自動車が手に入るようになった、とか語ってらっしゃいますし(だから技術改革を促進したデフレは悪ではない、という論調でした。いや違うから、それは自動車業界がデフレに頑張って対応しただけであって、本来なら相応の値段で売られるべきものをデフレ下においてある意味「不当に」安く手に入れてるだけだから、それ不健全な状態だから。それにデフレが続けばその技術革新もやがては投資を削られておぼつかなくなるのですけれども……)。
技術革新による生産性向上というのは、供給力の向上であり、すなわちデフレ圧力です(供給>需要がデフレだから)。インフレが嫌なら、これを推進すれば良いわけですね。もちろん他にもデフレ圧力はたくさんありますが。
全文のうちの一文(へび散漫 2012/11/11 7:14 PM)
この文章を読むと、自動車業界はデフレに頑張って対応しただけとか意味不明なことを書いているが、製造業では労働集約的な産業も含めて常に技術革新による生産性の向上は当たり前のようにやっている。大卒初任給が1万円前後だった時代には小さな画面の白黒テレビが20万円ぐらいしていたこともあるそうだが、これが今や20万円も出せば画面も大きくて高性能なハイビジョンのカラーテレビが買える時代になっている。
インフレだった時代でも量産化が可能で技術革新による生産性の向上が見込める業種では、常に製品の価格は下がり続けていき、性能の向上と共に人々の生活を豊かにしていくことになった。今や一家に数台のテレビは当たり前。ハードディスクやSDカードやUSBメモリーなどの記録メディアの劇的な性能の向上によって、録画時間も低価格で気軽に増やすことができたりと、技術革新によって昔の大金持ちでもできなかった物質的に豊かな生活を今の貧乏人はできるようにまでなっていった。
軽自動車を含む小型車だって、バイトを頑張れば学生でも買えなくはない。しかもパワステ、ABS、エアコン、エアバックなどが標準装備なのは当たり前。エンジンの性能も、大昔の高級車よりも優れているし、排ガスも綺麗になっている。昔の金持ちでも乗ることのできなかった高性能な自動車を、今の若者も頑張って働けば所有することが可能な豊かな時代になった。
そしてバブルの頃と比べても、やっぱり当時の人より今の人の方が物質的に豊かになっている。テレビは大画面が安く買えるようになり、しかもコンパクトだから壁掛けも可能で、大型テレビでも部屋を広く使うことができる。エアコン(クーラー)の普及率だってバブルの頃は70%ぐらいだったのに、今や90%にまで普及率は上がっている。そしてインバータによって省エネ性能も当時より上がっている。インターネットの普及のおかげで、新聞やテレビを見なくても世の中で起きた出来事を電気代や通信費などを考慮しても安く情報を得られるようになっている。しかも携帯電話やスマートフォンによって、外にいながらにして情報を得ることもできるようになった。
バブルの頃のように、すぐ現金が入る状況ではないが、当時の人では得ることのできなかった高性能品を、今の人は手にすることができるようになっていて、これはインフレだろうがデフレだろうが関係のないことで、豊かさというものは常に科学者や研究者によってもたらされることを意味する。そしてその多くは民間の力によるもので、政府はインフラを整備するなどの縁の下の力持ち程度の役割であり、公共投資をインフレかデフレかで増減させることによって生まれるものではない。
革命は暴力で権力を奪い取ることで起きることもあるが、科学技術の場合は今までの既存の産業を潰して産業界に変化を起こし、人々の生活スタイルや行動や法律まで変える革命を引き起こす。新しい技術が生まれることによって新しい産業が生まれて、かつてあった産業を縮小させたり潰したりもする。そういう構造転換の中で、常に設備は古臭いものになって役立たずになるし、新しい産業によって潰されなかったとしても、新しい高性能な設備の登場によって古い設備は高コストで使えなくなる事もよくあることだ。こういう産業の転換を目の当たりにすれば、需給ギャップの概念なんて計算できないものに無理やり数字を付け加えて35兆円のデフレギャップがあるだのと言っている某人物の戯言は非常に虚しく感じるのは自分だけではないだろう。


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nnnhhhkkkさんは技術革新によって貧乏人でも昔に比べて豊かになったことはことは認めていらっしゃるご様子。貧乏人でもバイトすれば軽自動車が手に入るようになった、とか語ってらっしゃいますし(だから技術改革を促進したデフレは悪ではない、という論調でした。いや違うから、それは自動車業界がデフレに頑張って対応しただけであって、本来なら相応の値段で売られるべきものをデフレ下においてある意味「不当に」安く手に入れてるだけだから、それ不健全な状態だから。それにデフレが続けばその技術革新もやがては投資を削られておぼつかなくなるのですけれども……)。
技術革新による生産性向上というのは、供給力の向上であり、すなわちデフレ圧力です(供給>需要がデフレだから)。インフレが嫌なら、これを推進すれば良いわけですね。もちろん他にもデフレ圧力はたくさんありますが。
全文のうちの一文(へび散漫 2012/11/11 7:14 PM)
この文章を読むと、自動車業界はデフレに頑張って対応しただけとか意味不明なことを書いているが、製造業では労働集約的な産業も含めて常に技術革新による生産性の向上は当たり前のようにやっている。大卒初任給が1万円前後だった時代には小さな画面の白黒テレビが20万円ぐらいしていたこともあるそうだが、これが今や20万円も出せば画面も大きくて高性能なハイビジョンのカラーテレビが買える時代になっている。
インフレだった時代でも量産化が可能で技術革新による生産性の向上が見込める業種では、常に製品の価格は下がり続けていき、性能の向上と共に人々の生活を豊かにしていくことになった。今や一家に数台のテレビは当たり前。ハードディスクやSDカードやUSBメモリーなどの記録メディアの劇的な性能の向上によって、録画時間も低価格で気軽に増やすことができたりと、技術革新によって昔の大金持ちでもできなかった物質的に豊かな生活を今の貧乏人はできるようにまでなっていった。
軽自動車を含む小型車だって、バイトを頑張れば学生でも買えなくはない。しかもパワステ、ABS、エアコン、エアバックなどが標準装備なのは当たり前。エンジンの性能も、大昔の高級車よりも優れているし、排ガスも綺麗になっている。昔の金持ちでも乗ることのできなかった高性能な自動車を、今の若者も頑張って働けば所有することが可能な豊かな時代になった。
そしてバブルの頃と比べても、やっぱり当時の人より今の人の方が物質的に豊かになっている。テレビは大画面が安く買えるようになり、しかもコンパクトだから壁掛けも可能で、大型テレビでも部屋を広く使うことができる。エアコン(クーラー)の普及率だってバブルの頃は70%ぐらいだったのに、今や90%にまで普及率は上がっている。そしてインバータによって省エネ性能も当時より上がっている。インターネットの普及のおかげで、新聞やテレビを見なくても世の中で起きた出来事を電気代や通信費などを考慮しても安く情報を得られるようになっている。しかも携帯電話やスマートフォンによって、外にいながらにして情報を得ることもできるようになった。
バブルの頃のように、すぐ現金が入る状況ではないが、当時の人では得ることのできなかった高性能品を、今の人は手にすることができるようになっていて、これはインフレだろうがデフレだろうが関係のないことで、豊かさというものは常に科学者や研究者によってもたらされることを意味する。そしてその多くは民間の力によるもので、政府はインフラを整備するなどの縁の下の力持ち程度の役割であり、公共投資をインフレかデフレかで増減させることによって生まれるものではない。
革命は暴力で権力を奪い取ることで起きることもあるが、科学技術の場合は今までの既存の産業を潰して産業界に変化を起こし、人々の生活スタイルや行動や法律まで変える革命を引き起こす。新しい技術が生まれることによって新しい産業が生まれて、かつてあった産業を縮小させたり潰したりもする。そういう構造転換の中で、常に設備は古臭いものになって役立たずになるし、新しい産業によって潰されなかったとしても、新しい高性能な設備の登場によって古い設備は高コストで使えなくなる事もよくあることだ。こういう産業の転換を目の当たりにすれば、需給ギャップの概念なんて計算できないものに無理やり数字を付け加えて35兆円のデフレギャップがあるだのと言っている某人物の戯言は非常に虚しく感じるのは自分だけではないだろう。
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