【笹井継夫】大阪のホテル業界で「御三家」と呼ばれた東洋ホテルの後継、ラマダホテル大阪(大阪市北区、客室547室)が、今年いっぱいで廃業する。外資系高級ホテルの参入も相次ぐ大阪だが、客入りを良くするために値引きし、かえって経営が圧迫される悪循環もみられる。
老舗ホテルは、ずっと苦境にさらされ続けていた。1980年代後半になると、ニューオータニやヒルトンなど国内外の高級ホテルが相次いで大阪に進出してきた。
そうしたなかで改修などが後手に回り、劣勢となった。00年代には外資系傘下となり、名称も「ラマダ」に変えたが、08年秋にリーマン・ショックが襲う。
09年の稼働率は、70%台後半に落ちた。訪日観光客の呼び込みに力を注ぎ、昨年は80%台前半まで回復させた。ただ、東日本大震災の影響や、価格競争の激化で、客室単価は07年の9千円台前半から、いまは7千円台後半に落ちたままになっている。