ハイスクールD×D 不幸な転生者 (アスベル)
<< 前の話 次の話 >>
日常

どうも、皆さん。上条当麻です。
俺も転生してはや17年・・・。まぁ、17歳です。はい、高校二年生です。

「彼女欲しいな~」

隣にいる我が幼馴染、兵藤一誠が空を見上げそんなことを言う。
こいつとは転生してから家が隣ということもあり、最早親友と言うより、悪友と化してきている。

「お前じゃ無理だろ」

「んなことわかってるよっ!」

嘆息しながらそう言うと、イッセーは涙をを流しながらその場に崩れ落ち、地面を叩く。
俺はそんなことに呆れながらも、あることを思い出す。

「・・・今日スーパーの特売日だった!」

そう。今日は何を隠そう、スーパーの特売日なのだ!
ただ今の時刻・・・5時。

「よしっ。丁度いい時間だ。それじゃ、俺行くから!イッセーも気をつけてかえれよ!」

「おう、そんじゃあな」

そういって俺はスーパーへと走って行った。












空は蒼く染まり、満月が夜空を照らすなか俺はスーパーの袋片手に、服をボロボロにしながら路地を歩いていた。

「ったく、おばちゃんたちってのは前世と変わらず容赦がないな」

あれは一種のモンスターだぞ・・・。
まぁ、卵パックが変えただけよしとしよう。

「あっ!あんた!!」

そんな時。
俺の目の前に茶髪の少女の姿が・・・。

「・・・なんだ、御坂か」

御坂美琴(みさかみこと)。それがこの少女の名前。
俺の二つ下の中学三年生で、俺が通ってた中学のまぁ、後輩みたいなもんだ。

「なんだってなによ!なんだって!!」

御坂は腕を組み、自分怒ってますという感じの雰囲気を出す。
・・・俺、なんかしたっけ?

ふと、御坂の視線が俺の手元のスーパーの袋に向かう。

「あんたまさか・・・今日の特売日に行ったの?」

まぁ、なんというか・・・こいつは先輩にたいしての敬意ってやつが足りてないよな。
二歳年上の俺にため口って・・・。まぁ、もう慣れたけど。

「行きましたよ。お陰で上条さんは全身に疲労がたまりまくって困ってるんですよ・・・。あ~あ、たまには遊園地とかに行って休日を満喫したいな~。それか家でずっと眠っていたい」

高校は中学と違って忙しいからな。
しかもうちの学校は土曜日もあるから、碌に休めない。

ふと、御坂に視線を移すと、何故か落ち着かない様子で顔をキョロキョロとさせていた。
その頬はどこか赤く、熱でもあるのではないかと俺は思った。

「どうした、御坂?」

「え!?」

俺が顔を近づけそう言うと、御坂は顔を最大限に紅くし、その場を離れる。
・・・俺、嫌われてるのかな?

「えと、その・・・も、もし良かったら、その・・・今度の休日・・・これ!」

御坂は俺になにかのチケットのようなものを差し出してきた。
って、これは!!

「おまっ、これ最近有名の遊園地のチケットじゃん!!え、もしかしてくれんの!?」

俺の言葉に御坂はコクリと頷く。
俺は無我夢中で御坂の手を両手で握ってしまう。

「ありがとう御坂!俺、お前が後輩で本当に良かった!!最初は口が悪くてなんだこいつなんて思ったけど、やっぱお前は良い奴だよ!いや~まじでありがとう!」

俺は気づいてないが、御坂との距離はかなり近くなっている。
だからだろうか、御坂の顔はもう真っ赤で湯気が出ているようにも見える。

「べ、べつにあんたのためじゃないわよ!ただ、二枚もらって余ったから・・・」

はいはい、わかってますよ。・・・って、二枚?
俺は御坂の手元にもう一枚チケットがあるのに気づく。
・・・ちょっと待て。

「俺、御坂と一緒に行くのか?」

「わ、私だってあんたとなんて行きたくないわよ!た、ただ、周りのみんなが全員この日はあいてないって言うから・・・!」

あ、そうなのか。
まぁ、一人で行くよりかはましだよな。
それに・・・

「そっか。・・・そんじゃ御坂。待ち合わせとかはメールや電話で決めようぜ。俺、ちょっと急いでるから」

「あ、ちょ・・・!」

俺、こいつのこと嫌いじゃないし。
後ろで御坂がなにか言っているが、速くしないとアイスとかが溶けてしまうので俺はその場を去った。
あいつは家がここから二、三分だから送らなくても大丈夫だろう。

それに、あいつ女子寮で暮らしてるから、俺が送ってたら色々不味いだろうしな。














当麻がおばさんたちとスーパーで死闘を繰り広げてる中、イッセーは一人歩道橋を歩いていた。

「当麻はスーパー行っちゃったし、これからどうしよっかな~。松田や元浜呼んでゲーセンでも行くか」

イッセーが携帯を取り出し、友人の松田と元浜に連絡をしようとする。

「あ、あの!」

そんな時だ。イッセーの目の前に黒い長髪を揺らした少女が立っていた。
その少女は美少女と呼ぶにふさわしいだろう。だが、どこか・・・何とも言えない感じがその少女に感じられた。

「あなたが兵藤一誠くん、だよね?」

「え?ま、まぁ、そうだけど」

イッセーは携帯を懐にしまう。
少女は頬を赤く染め、イッセーに言った。

「わ、私と付き合ってください!」

一瞬の静寂。
そして・・・

「え、えええええええええええぇぇぇぇぇ!!!??」

夕暮れの空にイッセーの絶叫が響き渡った・・・。



はい、御坂登場です。
まぁ、禁書では好きなキャラですからね。
さて、そんな御坂について皆さんにアンケートを取りたいと思います。

1、御坂は禁書の原作通り、ビリビリを使って原作に介入していく。
2、ビリビリは使わずに、ただの少女として原作に介入する。

このどちらかを選んで、コメントしてくれるとありがたいです。
ちなみに、どちらを選んでも御坂がヒロインだということには変わりないですけどね!


<< 前の話 次の話 >> 目次 ページの一番上に飛ぶ