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拉致問題で韓国が日本の主張を批判6月24日 21時13分
6年前に行われた韓国と北朝鮮の首脳会談で、当時のノ・ムヒョン大統領がキム・ジョンイル総書記に対し、日本人の拉致事件について「生存する被害者がいるという日本の主張は理解できない」と、日本に対して批判的な発言をしていたことが明らかになりました。
これは、韓国の情報機関、国家情報院が24日、韓国の一部の国会議員に示した2007年の南北首脳会談の会議録の抜粋の中で、明らかにしたものです。
この中で、当時の韓国のノ・ムヒョン大統領は、北朝鮮のキム・ジョンイル総書記に対し、南北を隔てる海上の境界線、北方限界線について「変えなければならない。この問題で、私はキム総書記と認識を共にしている」と述べていたということです。
北方限界線を巡って、北朝鮮は以前からアメリカを中心とする国連軍が一方的に定めたもので、無効であると主張していますが、ノ・ムヒョン大統領はこうした北朝鮮の主張に同調していたことになります。
さらに、ノ・ムヒョン大統領は日本人の拉致事件について「日本は被害者を返してほしい、もっといると言うが、とにかく北が信じられないからだという話をするだけだ。日本側の主張も聞いてみたがよく分からなかった」などと話し、日本の主張に根拠がないとして、拉致事件を巡る日本の立場に対しても批判的な発言をしていたことが明らかになりました。
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