香港株(終了):H株指数、11年来の安値-中国の流動性逼迫
6月24日(ブルームバーグ):香港株式相場 は下落。中国の経済成長が流動性逼迫(ひっぱく)で損なわれるとの懸念が広がる中、中国本土の株式相場が下落したのに伴い、ハンセン中国企業株(H株)指数は約1年8カ月ぶりの安値となった。
中国3位の銀行、中国農業銀行(1288 HK)は2.9%安。売り上げの73%を北米で稼ぐ電動工具メーカーのテクトロニック・インダストリーズ(創科実業、669 HK)は5.8%安。先週の原油相場下落を受けて、中国最大の海洋油田会社、中国海洋石油(CNOOC、883 HK)は3%下げた。靴小売りで中国最大手の百麗国際 (1880 HK)は7.3%下落。BNPパリバが目標株価を引き下げた。
ハンセン指数 は前週末比449.33ポイント(2.2%)安の19813.98で終了。構成50銘柄中、48銘柄が値下がりした。H株指数は同3.2%安の8938.63と、2011年10月10日以来の安値で引けた。
RBCインベストメント・マネジメント(アジア)のアジア株式責任者、武田洋二氏(香港在勤)は、世界の株式相場には全般的な弱さがあり、特に中国では短期的に流動性が逼迫し、当局の政策スタンスが懸念されていると述べた。
記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Kana Nishizawa knishizawa5@bloomberg.net
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更新日時: 2013/06/24 18:17 JSTニュース一覧
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