欧州株:ストックス600が年初来の上げ解消-中国先行きを懸念
6月24日(ブルームバーグ):欧州株式 相場は5営業日続落。指標のストックス欧州600指数は年初来の上げを解消した。銀行で流動性が逼迫(ひっぱく)しているとの懸念が広がる中国の成長率見通しをゴールドマン・サックス・グループが引き下げた。
オーストリアの銀行、エルステ・グループ・バンクは1年5カ月ぶりの大幅安。公的資金の返済に向けた株主割当増資の計画を明らかにした。カザフスタンの鉱山会社、カザフミスは約4年ぶり安値に下落。同社は26%出資するユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ(ENRC)の株式非公開化の計画を支持した。一方、ドイツのケーブル事業者、カーベル・ドイチュラント・ホールディングは1.7%上昇。英ボーダフォン・グループが77億ユーロの買収案を提示した。
ストックス欧州600指数 は前週末比1.7%安の275.66で終了。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が米景気に持続可能な改善が見られれば金融緩和策の縮小は可能だと示唆した5月22日以降では、同指数は11%下げており、調整局面入りした。
CCLAインベストメント・マネジメントのジェームズ・ビーバン最高投資責任者(CIO)はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「中国は向こう6-9カ月以内に政策綱領を変更するもようだ」とし、「この期間にボラティリティと不透明感は継続し、調整が起こる中で痛みが感じられるだろう」と語った。
ストックス欧州600指数は月初来では8.4%安と、月間ベースでは2011年8月以来の大幅下落となっている。
この日の西欧市場ではアイスランドを除く16カ国で主要株価指数が下落した。ギリシャ市場は祝日のため休場。
原題:Europe Stocks Drop on China Concern; Stoxx 600 Erases 2013Gains(抜粋)
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更新日時: 2013/06/25 02:16 JST