23日午後1時ごろ、宮城県金華山の南東約300キロの沖合で、船体が二つに割れ転覆したマグロはえ縄漁船、第7勇仁丸(19トン、高知県須崎市、乗組員9人)を海上保安庁の航空機が発見した。第2管区海上保安本部(宮城県塩釜市)によると、船長の義沢宏志さん(52)が行方不明。当時、現場海域を外国籍の自動車運搬船が航行しており、同本部は事故との関連を調べている。
漁船は22日正午に塩釜港を出て、漁場へ向かっていた。だが、23日午前10時15分ごろ、同庁に遭難警報が届いた。残り8人の乗組員(日本人1人とインドネシア人7人)は救命ボートに乗り移り、近くを航行中の漁船に救助され無事だった。
8人は24日午前10時半ごろ、巡視船「あぶくま」で塩釜港に到着。午後5時から同市で記者会見した宮崎県都城市の松元弘機関長(57)は「寝台で寝ていたら、船が傾いて目が覚めた。ぶつかったとわかった。脱出するのが精いっぱいだった」と当時の様子を話した。
また、松元機関長は同本部に「他の船舶と衝突して転覆した。右舷中央に大きな衝撃を感じた。大きな船の船尾を見た。船長はどこにいたか分からない」と話したという。
同本部などによると、当時、ノルウェーの船舶会社が所有する自動車運搬船「NOCC オーシャニック」(5万7600トン、マーシャル諸島船籍)が現場付近を航行していた。同社は朝日新聞の取材に「川崎港から米フロリダへ向かっていた。漁船と衝突した認識はないが、調査に協力するため仙台港に向かっている」と説明した。25日朝から同本部の係官が調べる予定だ。
海保は巡視船2隻と航空機2機を現場海域に派遣。周辺海上や船内で義沢さんの捜索を続けた。
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朝日新聞社会部