2013.6.24 05:03(2/3ページ)

維新惨敗2議席…橋下共同代表、辞任ライン割る

東京都議選2013 自民党が全員当選。笑顔で握手を交わす石破茂幹事長(左)と石原伸晃・都連会長(右)=23日午後、東京・永田町の自民党本部(大里直也撮影)

東京都議選2013 自民党が全員当選。笑顔で握手を交わす石破茂幹事長(左)と石原伸晃・都連会長(右)=23日午後、東京・永田町の自民党本部(大里直也撮影)【拡大】

 石原慎太郎共同代表のおひざ元、都議会での足場づくりを目指して34人を擁立した日本維新。しかし橋下氏の人気にすがる“風頼み”の候補者たちは、慰安婦発言という“逆風”にもろくも吹き飛ばされ、わずか2議席に終わった。

 東京・赤坂の東京都総支部。劣勢を予測したかのように、石原-橋下の“ツートップ”の姿はなかった。当初の目標は単独で議案を提出できる11議席だったが、慰安婦発言を受け「現有(3議席)を下回れば負け」(松井一郎幹事長)と下方修正。だがそれも下回り、党幹部は「厳しい結果」と声を振り絞った。

 午後8時過ぎ、党本部に姿を見せた平沼赳夫代表代行は「改選議席を下回っても波風立てる必要はない。参院選へスクラムを組めばいい」と表明。橋下氏が19日に「支持を受けられなかったら共同代表を継続するわけにはいかない」と結果次第での辞任を示していたことから、真っ先にそれを否定した。

 当の橋下氏の姿は、遠く離れた沖縄にあった。沖縄全戦没者追悼式に、沖縄県の招待を受けていない「自主参加」の形で出席。献花やあいさつなどの機会もなく、閣僚の随行者らと並ぶ形で着席した。終了後は都議選について語ることはなく、夜に帰阪した。

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