【NQNニューヨーク=大石祥代】24日午前のニューヨーク債券市場で米国債への売りが続き、長期金利の上昇が止まらない。米長期金利の指標となる表面利率1.750%の10年物国債の利回りは一時、前週末に比べ0.13%高い(価格は安い)2.66%まで上昇し、2011年8月2日以来、ほぼ1年11カ月ぶりの高水準を付けた。足元の急激な相場下落を受け、買い持ちを多く抱えた市場参加者が損失を限定する目的で売りを出しているという。
この日は中国の上海総合指数をはじめアジア、欧州など世界の株式相場が軒並み下落。南欧国債も売られている。株安は本来、安全資産である先進国の国債の買い材料になってもおかしくないが、この日はドイツや英国の国債相場も下落。投資家が金融資産全体に換金売りを出している。
米長期金利の上昇はバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が19日の記者会見で年内の量的金融緩和の減額に言及したのが一因。米金利上昇が世界の資金の流れを変え、世界の市場からの資金引き揚げを招いている面もある。
バーナンキ、利回り
日経平均(円) | 13,062.78 | -167.35 | 24日 大引 |
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NYダウ(ドル) | 14,659.56 | -139.84 | 24日 16:09 |
英FTSE100 | 6,029.10 | -87.07 | 24日 16:35 |
ドル/円 | 97.63 - .66 | -0.69円高 | 25日 5:04 |
ユーロ/円 | 128.14 - .16 | -0.76円高 | 25日 5:04 |
長期金利(%) | 0.880 | +0.005 | 24日 15:30 |
NY原油(ドル) | 93.69 | -1.71 | 21日 終値 |
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