中学生 竹内あやめ(岡山県倉敷市 14)
6月23日は沖縄慰霊の日だ。修学旅行で沖縄県糸満市の「ひめゆり平和祈念資料館」を訪ねた私は、沖縄に思いをはせた。沖縄戦で女学生ら136人が亡くなった「ひめゆり学徒隊」。亡くなった隊員の写真を見ると、みんなこわばった顔でカメラを見つめていた。戦争がどれだけこわいものか、肌で感じた。私たちと同年代で親元を離れ、負傷兵の看護をするなんて、今の私には到底無理だ。砲弾の飛び交う戦場を逃げ惑い、父母の顔を思い浮かべて天国に旅立ったひめゆりたち。どんな思いだったことか。
資料館では、生き残られた元隊員のムービーを見た。その方はこう言う。「もう二度と人が人を殺すようなことはしないでほしい。そんなことをして、いいことなんて何一つない」。全くその通りだ。戦争じゃなく、他の方法もあったはずなのに。亡くなったひめゆりの方々に、「あのころとは違う」と思って頂けるような日本を、私たちがつくっていきたい。