県農対協、広瀬氏に推薦状 静岡県知事選

(2013/5/22 8:10)
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広瀬氏(左)に推薦状を手渡す夏目委員長=静岡市駿河区

 県内JAグループの政治団体「県農政対策協議会」(委員長・夏目善宇JA静岡中央会長)は21日、静岡市内で会合を開き、知事選(30日告示、6月16日投開票)に出馬表明している新人で、自民党県連が推薦する元多摩大教授広瀬一郎氏(57)の推薦を正式決定した。環太平洋連携協定(TPP)交渉参加反対の立場共有が決め手だった。
 「TPP交渉参加に絶対反対の立場を話していただき、文面も取り交わした」。広瀬氏に推薦状を手渡した夏目委員長は会見で、推薦理由をこう語った。
 夏目委員長は広瀬氏から「経済優先のTPP交渉参加には反対」との立場を伝えられたと説明した。今後、県政との連携が期待ができる上、「自公政権が続く中、国政との太いパイプもでき、本県農政の大きな力になる」と結論付けたという。
 ただ、決定には曲折があった。TPP推進派の現職川勝平太氏(64)との戦いは「厳しい」と見通している。前回知事選では川勝氏の対立候補を推薦し、敗れてもいる。あるJA組合長は内定前、「広瀬氏か川勝氏かどちらかと言える人は現時点でいない」とも指摘していた。
 夏目委員長は会見で「川勝知事は4年間、一生懸命やってくれた。問題はTPPだけ」と強調した。「JAグループは全国でTPPに反対している。だから、はっきりさせた」と語った。

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