終盤戦突入、川勝氏「敵は緩み」 広瀬氏、石破幹事長が応援

(2013/6/12 8:41)
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 知事選(16日投開票)は終盤に突入し、立候補者の各陣営は11日も、支持拡大にしのぎを削った。世論調査で優勢になっている現職川勝平太候補(64)の陣営は組織の引き締めに躍起。追う展開の広瀬一郎候補(57)=自民支持=の陣営は党本部から石破茂幹事長が急きょ、応援に入った。
 同日夜、静岡市内で開かれた川勝候補陣営の選対会議。「心の緩みが最大の敵」と題した文書が出席者に示され、幹部は終盤戦に向けて連携を強める必要性を指摘した。
 選対幹部は報道各社の世論調査について「実際の(川勝候補への)投票行動に結びつけなければいけない」と受け止め、投票率低下も警戒する。勝手連の中核を担う連合静岡などは期日前投票の呼び掛けをさらに強化する戦略だ。
 川勝候補は中部電力浜岡原発が立地する御前崎市に入った。演説時間のすべてを原発問題に割き「県独自の検証で不安材料を取り除く。ここが安定研究のメッカになる可能性がある」と強調した。
 一方の広瀬候補の陣営。自民県連幹部は「自民支持層を固めきれていないのが最大の課題」との認識で一致。支持層の8割以上を固めることを目標に掲げている。
 「県のトップは静岡の力を最大限生かせる広瀬候補の他にいない」。石破幹事長は浜松市浜北区で開かれた決起大会に駆け付け、有権者に支援を訴えた。広瀬候補は真っ黒に日焼けした顔で「静岡が安倍日本丸のエンジンになる」と絶叫した。最終盤には外相、法相ら5閣僚が相次ぎ来県する予定。
 現状に危機感を抱く沼津市の若手経済人らは都内で党本部のさらなる支援を関係者に要望した。県連は推薦を寄せた300を超える団体への働き掛けも再度、活発化させている。
 島津幸広候補(56)=共産公認=の陣営は中部電力浜岡原発への対応を対立軸として打ち出し、支持を広げていく方針だ。

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