知事選2013:3氏、懸命の訴え 最後の週末、各地で街頭演説 /静岡
毎日新聞 2013年06月09日 地方版
知事選(16日投開票)の選挙期間があと1週間になった8日、立候補した無所属新人で自民支持の広瀬一郎氏(57)▽共産新人の島津幸広氏(56)▽再選を目指す無所属現職の川勝平太氏(64)の3人は富士市などを回り、有権者に自身の政策を訴えた。3人は選挙戦最後の日曜日となる9日も、各地で街頭演説を予定している。【平塚雄太】
広瀬氏は富士、富士宮、静岡市で街頭演説した。葵区の演説会には古屋圭司国家公安委員長も駆けつけた。古屋委員長は「広瀬氏は新しい時代を作ることができる。リスクマネジメントの専門家で、一緒に災害対策をやっていきたい」と話した。広瀬氏は「静岡には豊かなものがいっぱいある。私がうまく売るので任せてください」と支持を呼びかけた。
島津氏も富士、富士宮両市を回り、工場前や住宅地で街頭に立った。富士市では中部電力浜岡原発(御前崎市)の廃炉に加え、中小企業支援策を主張した。「県の財政力は十分あるのに中小企業への助成額は少ない。大企業優遇や静岡空港への県税投入をやめ、働く人の賃金が上がるような福祉充実の県予算にする」と話し、労働者の支持拡大に努めた。
川勝氏は沼津、富士両市や静岡市清水区の商業施設前で演説した。富士市では新東名が予定より1年以上早く開通したことについて「しょっちゅう現場に行って意思疎通や支援をしてきたから」と自身の実績とPRした。また富士山の世界遺産登録で「世界の静岡県になる」とも話し、「県民の県民による県民のための政治をする」と声を張り上げた。