自民、広瀬氏推薦見送り 知事選、党本部は「支持」

(2013/5/28 7:47)
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 自民党は27日の役員会で、静岡県知事選(30日告示、6月16日投開票)に向けた党本部の対応を協議し、元多摩大教授広瀬一郎氏(57)の支持を決定した。県連が上申していた推薦は見送った。石破茂幹事長が記者会見で明らかにした。
 石破幹事長は党推薦を出さなかった理由について「党全体として総裁の名を冠して静岡の有権者にお願いすることはなかなか困難な点があるのではという意見があった」と説明した。
 関係者によると、現時点での党の情勢調査結果などを考慮したという。
 ただ、石破幹事長は「県連の今日までの努力と(結束の)成果を党として無にすることはできない」と述べ、党所属国会議員が全力で知事選を支援することを約束した。
 党選対本部によると、支持は党の公認や推薦と異なり、明文化されていない。党の機関決定事項ではなく、県連などの意向をくんで幹事長が役員会に提案、了承を受けて決める。

「前向きに受け止め」県連会長
 知事選で広瀬一郎氏の「推薦」を自民党本部に要請してきた党県連。党本部が「支持」に決めるとの一報は27日に静岡市内で開かれた県連の選対会議のさなか、会長の塩谷立氏(衆院静岡8区)に河村建夫選対委員長から電話で寄せられた。
 塩谷氏は選対会議終了後、支持決定について記者団に「党本部が間違いなく応援してくれるということ。前向きに受け止めて選挙戦に臨んでいきたい。支持をしてくれるというのは非常にいい結果」と強調した。
 党本部は知事選の対応を決める参考のため25、26日に情勢調査を実施した。塩谷氏は結果について「まだ厳しい状況にある」と説明する。
 県連内には、国政のねじれ解消に向け参院選に全力投球する党本部が静岡県知事選にどこまで支援態勢を築くかは不透明との見方が強かっただけに、党役員の1人は「県連推薦だけにならなくて良かった」と強調。選挙期間中に石破茂幹事長らの応援演説を要請する考えを示した。
 広瀬氏に推薦を出した県内団体の幹部は「広瀬氏の立候補表明が遅れたので、理解できる。一歩前進と受け止めるしかない」と語る。
 一方、現職の川勝平太氏(64)の支援団体「ふじのくに県民の会」の吉川彰事務局長は「自分たちの選挙スタイルを粛々と進めるだけ」と話した。

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