広瀬氏の推薦に難色 自民党本部「支持」を示唆

(2013/5/23 9:12)
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 自民党県連の塩谷立会長(衆院静岡8区)と中沢公彦政調会長は22日、党本部に石破茂幹事長を訪ね、知事選(30日告示、6月16日投開票)に出馬する元多摩大教授の広瀬一郎氏(57)への推薦をあらためて要請した。関係者によると、石破氏は推薦に難色を示し、支持にとどめる可能性を示唆した。近く対応を決定する。
 県連側は広瀬氏に県内の各団体から推薦が寄せられていることなどを説明し、党本部の推薦に理解を求めた。これに対し、石破氏は広瀬氏と面会していないことなどを挙げ、「何も分からずに推薦できない」などと述べたという。会談は1時間にわたって行われた。
 党本部は、愛知県連推薦候補が敗れた名古屋市長選に続き、さいたま市長選で自民、公明両党推薦の新人候補が大敗したことを重視。知事選で仮に広瀬氏が現職の川勝平太知事に苦戦した場合に、参院選への影響を抑えたい思惑もあるとみられる。党幹部は「総裁名で推薦したら勝てるのかということだ」と語った。
 塩谷氏は記者団に広瀬、石破両氏の面会の機会を調整する意向を示し、「推薦を得られる材料をそろえて再度、提示したい」と強調した。

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