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地方
【静岡知事選】「108万票の衝撃」(下)団結なく、“素直さ”もなく…
2013.6.19 14:48
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「演説の言葉が乱暴すぎる。何度も注意したんだけど変わらなかった。賢いと思っていたんだけど…。擁立したのは失敗だったかなあ」。広瀬氏の陣営幹部は選挙戦終盤、負けを確信した様子でぶちまけた。
こうした広瀬氏の性格は、川勝氏が前回選挙の時に、「白髪を染めた方が若く見えて有利だ」と擁立した民主関係者から言われて素直に従ったのと比べて、きわめて対照的だ。
広瀬氏は街頭演説で、藤枝東高出身をたびたび強調。さらに、サッカーイベントを成功させた危機管理能力やマネジメント能力も強く訴えてきた。出馬会見時には「私の親友の岡田(武史元日本代表監督)にメールして腹を決めた」と述べるなど、サッカー界との深いつながりもアピールしてきた。しかし、結局、街頭演説にサッカー界の著名人が応援に来ることはなかった。
■組織選挙と相いれず
一方、塩谷氏が「もう少し広瀬氏がこうしたいということを打ち出してもよかったのかな」と振り返るなど、自民伝統の組織選挙と個性の強い広瀬氏が相いれない部分もあった。「自民が官僚や政治家以外を担いだのは初めて」(県立大国際関係学部の前山亮吉教授)だったのもマイナスになったとみられる。
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