地方知事選 党本部推薦、改めて要請 自民県連 静岡2013.5.17 02:05

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知事選 党本部推薦、改めて要請 自民県連 静岡

2013.5.17 02:05

 ■経済界申し入れに不快感

 知事選(30日告示、6月16日投開票)で自民党県連が推薦した広瀬一郎氏(57)について、県経済界首脳が党本部として推薦しないよう申し入れたことを受け、塩谷立県連会長(衆院静岡8区選出)ら県連関係者と県選出の国会議員らは16日、党本部を訪れ、党本部の推薦を改めて要請した。塩谷会長は経済界の申し入れについて「前代未聞。経済界の申し入れを聞いて推薦しないことになれば、県連の存続にもかかわる」と不快感をあらわにした。

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 塩谷会長ら国会議員7人を含む県の自民党関係者13人は、この日、石破茂幹事長や河村建夫選挙対策委員長らと会談。7日に初めて推薦を上申した際は、石破幹事長とは面会できなかったため、今回は、「推薦があるかないかはまだわからないが、しっかりと思いをぶつけた」(塩谷会長)という。さいたま市長選ではすでに党本部推薦が出ていることも引き合いに出し、「こっち(静岡県知事選)で出ないのはおかしいじゃないか」とも申し伝えたという。

 また、鈴木洋佑県連幹事長によれば、石破幹事長は経済界からの要請について、「党に無関係な人が党本部に要請したのはまったく筋の通らないことだ」という認識を示したという。

 県連は、前回知事選で自民への向かい風の中、川勝平太知事に自公推薦候補がわずかな差まで迫った組織力に自信を持っている。今回も党本部から早期に推薦を受けることで、知名度の高い党幹部の応援演説などによる支持の広がりに期待を寄せており、石破幹事長との会談でも、党幹部の応援要請を行ったという。

 塩谷会長は「党本部では総裁名で推薦を出す以上、慎重にならざるを得ない。地元が推薦したから自動的に党本部も推薦するのではなく、色んな状況をトータルで判断するのだろう」と分析した。

 しかし、告示まであと2週間を切る中、県連幹部は党本部からの推薦がいまだ得られていないことについて、「これが戦争だったら、もう負けている」と漏らすほど、焦りを募らせている。党本部の推薦は、自民の組織選挙のカギといえるからだ。

 また、もし今回、党本部の推薦が受けられないことになれば、県連の要請よりも経済界の要請が重要ということになり、県連の存在価値がなくなる。ある幹部は、「推薦が見送りになれば県連は持たない、という声もかなり出ている」と悲痛な表情を浮かべていた。

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