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地方
【静岡知事選】「広瀬氏推薦しないで」県経済界有志が自民本部に異例の要請 静岡
2013.5.14 02:04
30日告示、6月16日投開票の静岡知事選にからみ、川勝平太知事(64)に再選出馬を要請した県経済界の有志が13日、東京・永田町の自民党本部を訪ね、自民党県連が推薦を上申している元多摩大教授の広瀬一郎氏(57)を推薦しないよう求める異例の要請を行った。
関係者によると、自民党本部に出向いたのは、スズキの鈴木修会長、はごろもフーズの後藤康雄会長ら8人。いずれも先月、川勝知事に再選出馬を要請したメンバーで、川勝氏支援の“勝手連”として設立された組織「ふじのくに 県民の会」の活動に協力している。
しかし、今回川勝知事は「党派色を出したくない」などとして、前回支援を受けた民主党や連合静岡に推薦要請をしていない。
このため、関係者は今回の要請の背景を「自民党のアベノミクスを評価する財界トップもいる。自民が広瀬氏を推薦するとなると、なぜ自民候補を応援しないのかといった声が内部から出てくることも考えられる」と推測。県民の会の関係者も「自民側からの切り崩しも始まっている。(広瀬氏が自民の推薦を受ければ)川勝氏の支援におおっぴらに動くことは難しくなるのでは」としている。
広瀬氏が自民県連の全面支援を受けて大がかりな組織戦を展開する一方、川勝氏の活動の中心となるのは、“勝手連”。県民の会側は「これで勝利すれば、選挙の歴史を変えることになる」と強気だが、前例のない戦い方だけに、早くも内部に戸惑いがあることが浮き彫りになった。
もっとも、当の川勝知事は13日の定例会見で、「県民を信頼している。県民ひとりひとりが同じ(一票の)権利を持っている。組織を構成している人が権利を多く持っているわけではない」と述べ、勝手連に支えられた自らの選挙手法に自信を示している。
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