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米 タンク外で高放射線量検出6月22日 15時53分
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長崎に投下された原爆のプルトニウムを作ったアメリカ西部ワシントン州の核施設で、放射性物質を含む廃液が漏れ出した可能性が指摘されている問題で、アメリカのエネルギー省は、21日、廃液を貯蔵しているタンクの外側で、初めて、高い放射線量が検出されたことを明らかにしました。
ワシントン州にあるハンフォード核施設では、ことし2月、放射性物質を含む廃液を貯蔵する177基の地下タンクのうち6基で水位が下がっているのが確認され、廃液が漏れ出した可能性が指摘されています。
これについて、アメリカのエネルギー省は、21日、このうち1基のタンクの外側で、高い放射線量が検出されたと発表しました。
タンクの外側で高い放射線量が確認されたのは、これが初めてです。エネルギー省は、検出された値を明らかにしていませんが、直ちに周辺住民の健康に被害が出るおそれはないとしており、今後、調査チームを現地に派遣して、実際に放射性物質が漏れ出したかどうか詳しく調べることにしています。ワシントン州のインズリー知事は声明を出し、「住民に大きな動揺を与える知らせだ。エネルギー省には、汚染を取り除く義務がある」と強い懸念を示し、アメリカ政府に早急な対策を求めています。
ハンフォード核施設は、長崎に投下された原子爆弾のプルトニウムが作られた場所で、1989年に閉鎖されていますが、以前から放射性物質のずさんな管理が問題視されていました。
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