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福島第一原発 地下水の監視強化へ
6月20日 4時16分

福島第一原発 地下水の監視強化へ
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東京電力福島第一原子力発電所で、海に近い観測用の井戸の地下水から放射性物質のストロンチウムとトリチウムが高い濃度で検出された問題で、東京電力はこの井戸の水が周辺に漏れ出していないか調べるため、20日から観測用の井戸をさらに増やす工事を始めるなど監視を強めることにしています。

福島第一原発では、2号機の海側にある観測用の井戸で採取した地下水から、先月から今月にかけて放射性物質のストロンチウムとトリチウムが、国の海への排出基準を上回る高い濃度で検出されました。
東京電力は近くの海の放射性物質の濃度に大きな変化はないとしていますが、この井戸の水が周辺に漏れ出していないか調べるため、20日から観測用の井戸をさらに増やす工事を始めます。
新たな井戸は放射性物質が検出された井戸を囲むように4か所設置し、1週間ほどで地下水の分析を始めるほか、海水中の放射性物質の濃度を測る場所も増やして、監視を強めることにしています。
また海に近い地盤を薬剤で固め、汚染水が海に漏れ出すのを防ぐ対策も行います。
原発事故の直後のおととし4月、2号機の海側では高濃度の汚染水が地面を通して海に漏れ出しており、東京電力ではそのときにしみこんだ水に混ざった放射性物質が地下水と共に移動して、今回、検出された可能性があるとしています。
近くには汚染水が入り込んだ電源ケーブルを収める地下のトンネルがあり、東京電力は、このトンネルの状況などを調べ原因の特定を急ぐことにしています。

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