【ニューヨーク=川上穣】21日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発した。前日までの株価急落を受けた値ごろ感から買いが優勢になった。ただ米長期金利が節目の2.5%台に乗せたのを嫌気し、一時マイナス圏に沈むなど値動きは不安定だった。
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長の19日の発言を受けた量的緩和の縮小懸念から、週間では270ドル(1.8%)安と2週連続で下落した。
ダウ平均の21日終値は前日に比べ41ドル08セント(0.3%)高の1万4799ドル40セント。中国景気の先行き不安もあり、20日までの2営業日でダウ平均は約560ドル安と急落。下げすぎの反動から目先は反発するとの見方が広がり、消費関連や公益株を中心に買われた。
米長期金利はこの日も上昇が止まらず、指標となる米10年物国債利回りは前日比0.12%高い(価格は安い)2.53%となった。
ニューヨーク外国為替市場では円相場が5日続落。前日より65銭円安・ドル高の1ドル=97円85~95銭で終えた。米長期金利の上昇を受け、日米の金利差拡大によるドル買いが膨らんだ。
バーナンキ、ニューヨーク、NY株
日経平均(円) | 13,230.13 | +215.55 | 21日 大引 |
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NYダウ(ドル) | 14,799.40 | +41.08 | 21日 16:33 |
英FTSE100 | 6,116.17 | -43.34 | 21日 16:35 |
ドル/円 | 97.81 - .86 | -0.16円高 | 22日 5:49 |
ユーロ/円 | 128.30 - .40 | -1.25円高 | 22日 5:49 |
長期金利(%) | 0.870 | +0.035 | 21日 16:40 |
NY原油(ドル) | 93.69 | -1.71 | 21日 終値 |
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