アヴェ・マリア
この項目では、聖母マリアへの祈祷文について記述しています。
バトーニによるマドンナ, 聖母聖画の一例アヴェ・マリア (Ave Maria) は、
ラテン語で直訳すると「こんにちは、マリア」または「おめでとう、マリア」を意味する言葉。
転じて、この一文にはじまるキリスト教(特にローマ・カトリック)の聖母マリアへの祈祷を指す。
この祈りは教会によって伝えられるが、典礼行為ではなく、私的な信心業として伝わるものである。
この祈祷のための教会音楽や、祈祷文を歌詞にした音楽作品なども意味し、例えばグレゴリオ聖歌の他、ジョスカン・デ・プレ、ビクトリア、グノー(J.S.バッハ《平均律クラヴィーア曲集第1巻》の前奏曲ハ長調を伴奏に借用)やロッシーニのものなど、枚挙にいとまが無い。
また、アルカデルトやシューベルトのように、もともと世俗曲でありながら、後世に「アヴェ・マリア」として通用するようになった楽曲も存在する。
なお正教会でも同種の祈祷文として相当するとされる「生神童貞女や慶べよ」を用いるが、共通するのは冒頭部だけであり、その祈祷文は特に後半において大きく異なる。
また、公祈祷(公奉神礼)でも用いられる。
土曜日の晩課(主日前晩の晩課)の最後に、生神女讃詞として頻繁に歌われる。
下記祈祷文の冒頭から4行はルカによる福音書からとられる。
最初の2行は大天使ガブリエルのマリアへの受胎告知の挨拶の冒頭(ルカ1:28)であり、
続く2行はエリザベツ(Elizabeth)がマリアに向かって述べた挨拶の冒頭(ルカ1:42)から取られる。
残りの後半は中世においてフランシスコ会の修道士の付加と言われる。
日本のカトリックの文語訳では天使祝詞ともいう。
日本語(文語)
めでたし、聖寵みちみてるマリア、
主御身と共にまします。
御身は女のうちにて祝せられ、
御胎内の御子イエズスも祝せられたもう。
天主の御母聖マリア、
罪人なる我らの為に、
今も臨終の時も祈り給え。
アーメン
日本語(口語)
恵み溢れる聖マリア、
主はあなたとともにおられます。
主はあなたを選び、祝福し、
あなたの子イエスも祝福されました。
神の母聖マリア、
罪深い私達の為に、
今も、死を迎える時も祈って下さい。
アーメン。
(2010年12月8日(無原罪の聖母祭)より新口語訳試用開始予定)
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