昨日のこと。



いつも通り、定時30分前からずっとエログちゃんねるニュースを見ていた僕は、定時になった瞬間に会社を飛び出した。

家について念入りにチンコを洗い身支度が整ったころに、準備できたよとあの子からメール。

迎えにいく車の中で、僕は当日の最終目標について考えた。

「告白はさすがに恥ずかしすぎる・・・セックスさせてもらうくらいが落としどころかな・・・。」



色々妄想を膨らませながら運転していたら、なんかもう会いたくなくなるくらいソワソワしてきた。

今世紀最大級のソワソワにおそわれながらも車はあの子の家に到着し、電話でその旨伝えた。

家の玄関がひらき、小走りでこっちへくるあの子。

もうソワソワをこじらせて死んでしまいそうになる。

そしてついにあの子が車の中へ入ってきた瞬間、僕はこう思ったんだ。










あーめっちゃええ匂いする。辛抱たまらん。と。










せまい車内があの子の匂いで満たされていく。

僕のソワソワは、いつのまにかムラムラに変貌していた。

そしてもうええ匂いすぎて思わず本人に伝えてしまったんだ。

る「めっちゃええ匂いするね。」

ただの変態である。

両親が関西出身な影響で関西弁のあの子は、笑顔でこう答えた。

あの子「ほんまー?ありがとう。」

このイントネーションを音声で伝えられないのが本当にもどかしい。

最高にかわいかった。

僕はこの一言だけで、君に1mmでもちょっかいかけたやつを殺したい、僕が君を一生守りたいって思ったんだ。

でもその後すぐにやっぱとりあえずチンコ入れたいって思った。

匂いは性的欲求をかきたてる重要なファクターの一つだ。



このままだと今にでもセックスをお願いしてしまいそうな僕は、心を落ち着かせるため車を発進させた。

事前にメールでご飯を食べるのとホタルを見ようと約束していたので、行き先はなばなの里に決めていた。

アムロのアルバムをBGMに車を走らせていると、偶然にも同じ日になばなの里へ行くといっていた友人から電話がかかってきた。

電話にでてみると、既に友人はなばなの里についていて、ホタルが全然いないと言うのだ。

前日にHPを確認したときは今週いっぱいは大丈夫って書いてあったのに・・・。

車内の僕とあの子は一気にテンションが下がった。

でも電話をもらった時点で駐車場のそばまできていたので、花でも見てご飯食べようってことで中へ入った。



閉店1時間前くらいに到着したせいか、客は少ないように思えた。

友人達も既に帰ったようだ。

とりあえず一周しようということになり、僕達は園内を歩き始めた。

二人の間には少し距離があって、僕はあの子の手をとろうと考えたけど最後の勇気がでない。

そんなとき、あの子はいきなりくっついてきて小川のほうを指差してこう言ったんだ。

あの子「ホタル!ホタルおるよー!」



あの子が指差した方向を見ると、確かにホタルがいた。

数は少なかったけど、ふらふらと飛んでいるホタルはとても綺麗だった。

あの子は僕の前で地面にすわりその光景に見とれたあと、僕のほうへ振り返ってこう言った。

あの子「私らがくるまでホタル待っとってくれたんやね!きてよかったね!」

そう言ってまたホタルのほうを向いたあの子。

僕はもう自分の気持ちを抑えきれなくなり、後ろからあの子を抱きしめた。



最初少し驚いた様子だったが、お互い何も言わずにそのままホタルを見ていた。

なんか喋らないと・・・そう思った僕はあせってこう言った。

る「ほんまにきてよかった。ホテル、めっちゃ綺麗やね!」










ホタルとホテルを言い間違えたのである。










僕達二人はよりいっそう静寂につつまれた。

時間が止まったように感じるというのはあんな状態のことであろう。

喋ることが余計に思いつかなくなった僕は、ええい!ままよ!と思いこう言った。

る「あははごめんホタル言い間違えた~せっかくやで帰りホテルよってこか!」

あの子「無理。」

即答だった。



そのあと園内でご飯食べたりちょっと花火したりして家まで送っていったのだが、その間何を喋ったのか全然覚えていない。

車で家に帰る途中であの子にメールを送った。

「今日はありがとう、本当に楽しかった!次は映画でも見にいきましょう。」って。

返事はこなかった。










辛い気持ちを紛らわせるため、シューソンくんの生配信に登場してみた。

ネット対戦はとても楽しく、気がまぎれた。

対戦をおえて布団に入った僕は、こんなんでへこたれとったら男じゃないやろ!と思いあの子に再度メールを送った。

「ごめん映画はあんま好きじゃないかな?お互い休みの日にピクニックもかねてアスレチックでもいこう!僕サンドイッチつくってくに(^○^)笑」

返事はこなかった。