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  EXP×1000 作者:avu
番外編 尾鰭
「ダンジョン終わりの酒はうめーな」
髭を蓄えた、ハンターの男が言った。

「確かにうめー。このために生きてるってもんだ」長身の男も続く。

二人は今、テーブルを囲み、今日ダンジョンで得た報酬で食事を楽しんでいる最中だ。
テーブルには酒もあり、あたりも酒で陽気な連中ばかりだ。

店は所狭しにテーブルがおかれ、男たちがそれぞれに会話を楽しむ。
あまり綺麗な店とは言えないが、この解放的な雰囲気が仕事終わりのハンターには人気だ。

「そういえば、あの話知ってるか?姫様の縁談の話」髭の方が酒に手をのばし、聞いた。

「今度、平民の男と縁談するってやつだろ?羨ましいぜ」細身も酒を手に取り、答えた。

「もう縁談は済んでるらしい。
しかも話はまとまったようだ」

「本当か!?
一体どこのどいつだ、大体どうやったら平民が王族と知り合える」

「どうやったかは知らないが、かなりの腕前らしくてな、なんと一振りで海を割るらしい」

「海を!?」細身の男は酒を吹き出した。
「そんな人間がいてたまるか」

「その場にいたやつが、娼婦に話しを漏らして、更にその情報を漁師の友達が聞き、俺に教えた。間違いねえ」

「マジかよ。そりゃすげーぜ」

「しかも結婚の記念に、岩竜を総狩りするってよ」

「総狩り!?岩竜を!?
…化物だな」

「世の中にはすげーやつがいるもんだ」

「本当だな、海を割るとは」

「今の話しもう一度きかせてはくれませんか?」
二人の会話に突如、身綺麗な謎の男が割って入った。

「海を割る男の話か?」

「はい」

「いいぜ、座れ。最初から話してやる」

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