初めてのセックス。

三重に限った話しではなく、全ての田舎に共通した事項だと思うが、田舎者は「中学生とかですぐにセックスしちゃうヤンキー」か「しばらく童貞」の大きく2つに分類でき、性生活の充実度に極端な差が表れるとしたものである。

僕はその分類でいうと後者にあたるのだが、周りの友人に前者タイプが多く、僕はいつのまにか知識だけいっぱいある童貞のくせにエロに対して明るい人というポジションを確立していた。

そのポジションの確立っぷりは、中学の頃ヤンキーに「セックスしようとしたけどチンコ勃たんかった・・・」と相談され「一週間オナ禁してローション使えば大丈夫やろ、ラブホの自販機に大体売っとるよ」みたいなアドバイスをしていたくらいである。もちろんこの時点でセックスはおろかおっぱいすら見たことも触ったこともない状態であった。でかいぬいぐるみとのエアーセックスを女の子3人くらいに見つめられる、という出来事はあった。すごい楽しかった。





話しを戻そう。

そんな僕にも、高校のとき初めてのセックスチャンスが訪れる。同じ高校で一学年下のヤンキーちゃんにめっちゃ気に入られたのである。

しかし当時の僕は、「でも結局童貞(笑)」というキャラを貫き通すため、もしくは彼女を自宅に連れ込んで自分の部屋に鍵かけてとりあえずディープキスしようとしてみたらめっちゃ相手口閉じててベロが相手の歯に当たって速攻セックス諦めて以来単純にビビッていたために、そのヤンキーちゃんを見かけたら隠れてみたりして、自分から絶好のセックスチャンスを逃していた。

結局高校を卒業しても僕は童貞だった。ヤンキーちゃんは僕らの卒業式のときいっぱい泣いてくれた。

高校を卒業してすぐ、何故か高校の近くに一人暮らししていたヤンキーちゃんの家にみんなで遊びにいったことがあるのだが、そこで僕とヤンキーちゃんはみんなに「セックスやったれさ~」とからかわれた。

僕はまんざらでもなく、むしろあーセックスしてえって思いヤンキーちゃんをおぶって二人で近くの公園に行ってみた。

抱きついたり僕が立ちション中にケツ叩かれたりして、ああもうおっぱい触っちゃおうと思い始めた頃、ヤンキーちゃんは僕に向かって微笑み、こう言った。

ヤンキー「初めては好きな子としやなあかんよ、約束やに!」

僕はまったく説得力ねえ今やらしてくれって思った。

もちろんそんなこと言えるはずもなく、「わかった約束する!」と言ったあと僕らは手をつないでヤンキーちゃんの家に戻った。ヤンキーちゃんはちょっと泣いてた。家に残ってた奴らは奥の部屋でヤッてた。





その後大学入学までの間、高校卒業旅行を自分で計画した僕は、下呂温泉というところのストリップ劇場「オリオン会館」で初めてマンコを見ることになる。

初めて見たマンコは、笑ったら歯茎丸出しの推定45~50歳のフィリピン人だった。ドアップで見たとき濡れてやがんなこの野郎って思った。

ちなみにその後おっぱいを触らせてもらったので、僕は人生でおっぱいを触るより先にフィリピン人のマンコをドアップで見たということになる。

今はオリオン会館は閉館しており、とても残念だ。フィリピンの後に出てきたおばあちゃんも年齢からは考えられないくらい綺麗な身体をしていた。正直ぼっ





話しを戻そう。

高校卒業後も大きなセックスチャンスはなく、僕は童貞のまま東京の大学へ進学することになる。

初めての一人暮らしは、吉祥寺の近くにある久我山というところでスタートした。

一人暮らしを始めたことや、三重との環境の違いもあり、僕の生活は大きく変化した。

最も変わったところはそう、風俗へ行くようになったことである。

童貞のくせに風俗にいった僕は完全に調子にのっており、「明るい童貞キャラ」から「童貞のくせに風俗デビュー請負人」みたいなポジションを確立していた。





大学生活初めての夏休み、僕は三重に帰郷した。

「風俗デビュー請負人」の噂は三重まで轟いており、僕は地元の友人2人を風俗デビューさせる運びとなった。

僕が選んだお店は錦のマットヘルス「巴里Ⅱ」。選んだ理由は単純に初マットプレイを経験してみたかったからである。

「巴里」ではなく「巴里Ⅱ」を選んだ理由は覚えていない。多分なんとなくだろう。

しかしそのなんとなくでⅡを選んだことで、僕の人生はまた少し方向性に変化が出ることになる。

忘れもしない、僕が指名した子は、めぐちゃんというとてもおっぱいのでかい子で、元カノと同じ名前だった。

錦で巴里といえば、誰でも知っているような有名店で、僕は噂通り濃厚なマットプレイを経験できた。

プレイ時間も終わりに近づき、めぐちゃんは騎乗位スマタで絶頂させるべく僕の上で跳ねまくる。

そんなとき、めぐちゃんはとびっきりの笑顔で信じられない一言をはなった。















めぐ「挿れちゃお。」















一瞬の出来事だった。

僕は抵抗する間もなく、気がつけば僕のチンコはめぐちゃんに挿入されていた。

入ってる。僕のチンコがマンコに入ってる。

僕はひどく混乱し、騎乗位スマタで絶頂寸前まできていたこともあり、初挿入の感動にひたる間もなく速攻で射精した。

なんとか外出しすることはできた。

頭が混乱しつつも、とても気持ちよかったことは分かった。

めぐ「すぐ出ちゃったね。気持ちよかったでしょ。」

そう言いながら僕の携帯に自分の番号を登録するめぐちゃん。

僕はそのとき、めぐちゃんのことが好きだ、壷買わされてもいいや、と思った。

でも僕が住んでいるのは東京・・・なんどかメールや電話をするも、結局会えないということから少しずつ疎遠になっていく。

気がつけばまったく連絡をとらないようになり、久しぶりに巴里Ⅱの公式サイトを見ると、めぐちゃんは退店しているようだった。

その後アドレス変更のメールをしたとき、既にめぐちゃんのアドレスは違うものになっていた。















僕は、めぐちゃんに犯されたあの瞬間から素人童貞になり、ヤンキーちゃんとの約束を守ることはできなかった。

あのとき、公園で涙を浮かべたヤンキーちゃんの顔が脳裏に浮かぶ。

僕はせめて、せめて素人との初ノーマネーセックスは大好きな人とやろうと決心した。

マットヘルスを出て家に帰った僕は、めぐちゃんとのセックスを思い出してオナニーして寝た。















次回、「僕が初めて素人とセックスしたときの話し」に続く。