手前みそと言われようが、勇を鼓して書いてみようか。日記は英語でダイアリー。また日記、日誌にはジャーナルという呼び方もある。ジャーナリズムのジャーナル。日々を記録し続ける新聞。
そんなことを思ったのは、ユネスコの世界記憶遺産の一つに、藤原道長の日記「御堂関白記(みどうかんぱくき)」が選ばれたことから。道長は実に三十歳から五十六歳で出家するまで、政治と日常を細かに記した。
新聞は、見ようによっては社会の日記かもしれない。日々起きた事件、事故、不祥事、うれしい話、政治、経済、株式、訃報、そして日々を思う読者の投書等々。さて、記憶遺産といえないか。
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