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2012年7月 2日 (月)

PERSONA4 the ANIMATION -The Factoir of Hope- レビュー(ネタバレあり)

 【ストーリー】

マーガレットのペルソナと戦うことになった鳴上悠。
「このようなことになり……誠に残念です」

稲羽市を霧で包み、現実とテレビの世界の一つにしようとするアメノサギリ。
このペルソナとの決着に挑んだ鳴上悠たち特捜隊。
仲間たちはアメノサギリに飲み込まれかけた悠を救うため、ペルソナを進化させる。
 ジライヤ → スサノオ
 トモエ → スズカゴンゲン
 コノハナサクヤ → アマテラス
 タケミカヅチ → ロクテンマオウ
 ヒミコ → カンゼオン
 キントキドウジ → カムイ
 スクナヒコナ → ヤマトタケル
悠は絆の力で全てのペルソナを一つにした魔王ルシファーのペルソナを産み出し、新たな可能性を見せて打ち倒す。

世界を救い、決着を迎えた彼らだが、悠は春には稲羽市を去らねばならない。
それまでの日々を楽しく凄く仲間たち。
クリスマス、正月、バレンタイン、学年末試験、様々な事を経て、遂に悠が町を去る前日、3月20日を迎える。
堂島家で悠とのお別れパーティの準備を整える仲間。
堂島菜々子が獄中の足立透から届けられた手紙を持ってくる。

この手紙から、一連の事件を振り返ることになった悠たち。
テレビの世界を知った足立は、山野真由美や小西早紀をテレビの世界へと落とし、真実に近づいた生田目太郎を唆して彼に人々をテレビの中へと落とさせた。
だが悠たちは事件を次々と解決し、遂に足立まで辿り着いた。
テレビの世界と現実を融合させようと考える足立のマガツイザナギとの戦いに勝利した悠。

悠達の言葉に従い、現実の裁きを受け入れることにした足立だが、彼は力を手に入れる前にマヨナカテレビの存在を誰かに聞いた筈、という事実を伝える。
生田目も同じ供述をしているが、二人とも誰に聞いたのかは思い出せない。
彼らにマヨナカテレビの存在を教えた人物こそ、彼らに力を与えた張本人ではないかと推測した里中千枝。
花村陽介は彼らと同じようにシャドウを乗り越えずに力を手に入れた悠も、彼らと同じ側の人間だと気付き、悠が誰かと接していなかったかと問いかける。
初めてこの町にやってきた日の事を振り返った悠は、家に向かう途中に立ち寄った場所があった事を思い出すと、菜々子に確認して、それがガソリンスタンドだと思い出す。
悠はガソリンスタンドの青年と言葉を交わしていたのだ。

3人に力を与え、マヨナカテレビを産み出したのはこの青年だった。
彼の正体はイザナミ。悠たちの倒したアメノサギリもこのイザナミの一部に過ぎなかった。
彼は町の外部からやってきた3人を選び、観察した。
「絶望」「虚無」「希望」
最期に勝ち残ったのは「希望」を持った悠。
虚構の世界ではなく、現実を選ぶ悠だが、彼に示された真実はイザナミとの戦い敗れた仲間の姿だった。
悠の前でシャドウによって影へと飲み込まれ、助けを求める久慈川りせたち。
同じように影に飲み込まれ掛けた悠を救った陽介も影と飲み込まれてしまった。

仲間を失い絶望する悠は現実から目を逸らし、霧に包まれた虚構の世界で永遠の3月20日を過ごす。
だが、そんな悠の目を覚まさせたのはマーガレットだった。
悠の頬を叩いて彼の意識を取り戻させたマーガレットは、「このようなことになり……誠に残念です」とペルソナで悠に挑んでくる。
マーガレットのペルソナに対して、これまで町で築き上げてきた様々な人との絆の力でペルソナを取り戻した悠は、マーガレットのペルソナを撃破。
そして「仲間を失いたくない」と怖れる自分のシャドウを受け入れる。
悠に絆の宝珠を授けるマーガレットとイゴール。

現実へと戻った悠は、イザナミの真実の姿を目にする。
影へ引き込もうとするシャドウの手は悠を捕らえられなくなり、悠は仲間と繋いだ絆の力でイザナミへと立ち向かう。

・キャスト
鳴上悠:浪川大輔
花村陽介:森久保祥太郎
里中千枝:堀江由衣
天城雪子:小清水亜美
巽完二:関智一
久慈川りせ:釘宮理恵
クマ:山口勝平
白鐘直斗:朴?美
堂島遼太郎:石塚運昇
堂島菜々子:神田朱未
足立透:真殿光昭
山野真由美:甲斐田裕子
小西早紀:なかせひな
生田目太郎:服巻浩司
久保美津雄:高橋剛
イゴール:田の中勇(特別出演)
マーガレット:大原さやか
アメノサギリ:中尾隆聖

 【感想】

ペルソナ4のトゥルーエンドのアニメ化。
テレビ版のエンディングはゲームでも真相にたどり着けなかった形のエンディングだったらしい。

アメノサギリとの戦いの再現から始まって、半分は事件を振り返る形で総集編となっています。
総集編部分の回想シーンではマーガレットさんの色々なコメディ台詞がないのが、誠に残念です。
りせちーのマヨナカテレビで録画ボタン連打→再生→「ですよね」はやはり何度見ても笑える。
そしてどこまでも逆ナンでクマに弄られる雪子。すばらです!
そういえば雪子って序盤は番長と良い雰囲気でヒロインな感じだったのに、りせちーが仲間になった辺りから番長の隣をりせちーに奪われて、主にお笑い担当になったな。さすがは残念美人。

総集編を見ていて、それぞれのペルソナ誕生のいきさつが描かれていたけど、陽介と千枝だけが描かれてなかった。
で、陽介は最初なんで覚えていたんだけど、千枝ってどのタイミングでシャドウと向き合ったんだっけ、と思ったら雪子のシャドウの直前に自分たちでテレビの中に入って出会ったんだったね。
千枝と陽介の二人だけは、誰かにテレビに入れられてシャドウと出会ったわけじゃなかったんだったね。

菜々子のために女性陣が作ったケーキがまさかの成功。
直斗が3つ目だとぶっちゃけてましたが、わずか3つ目で成功した事が偉業とも言える
唯一まともに料理を作れる直斗辺りが、菜々子が食べるのだから、と他の3人の投入する様々なアイテムを抑制させたのだろうか。
てか、あのケーキを食べさせた時は、また入院させる気かと思ったよ。
でもあれはやっぱり一時の奇跡だったようで、その後のバレンタインやお別れ会ではやっぱり酷いことになってる。

現実から目をそむけた時の番長の壊れっぷりが凄い。
みんなの天然ボケに乗っていってるし。
そういや、悠はむっつりスケベ的に言われることもあるけど、彼は決してむっつりではないよな。別に隠しているわけではなく、周りが勝手にエロくないという印象を感じてるだけだろう。
陽介のエロトークとかにも普通に応じてるし。

ラストはテレビ版と同じで悠が町から去っていくのを見送るシーン。
で、ふと思ったのだけど、りせちーはもう芸能界に戻らないの? 完全に引退しちゃったのかな。最初は活動休止みたいな感じだったと思うのだけど。お別れの時の台詞はもうずっとあの町にいる気満々な台詞だったよね。

エンドロールの後も僅かながら映像があるので、最後まで席は立たない方が良いです。
そしてラストの映像の後には、時間が大きく逆戻って『劇場版 ペルソナ3』製作決定の文字が!
ペルソナ4のスタッフで制作されるということなのかな。でも見るかどうかは微妙。
原作をプレイしてないから思い入れもないし。

エピソードとしては作品は良く出来ていたと思うけど、半分は総集編だったのと、やはりOVAを無理やり映画放映したという感じなので評価は若干低めに。

個人的評価:70点

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